
サンパウロ:ブラジルのルラ・ダ・シルバ大統領が15日、カイロのアラブ連盟本部を訪問し、アフマド・アブルゲイト事務総長の歓迎を受けた。
ルラ大統領は、アラブ連盟のオブザーバー資格を得た最初のラテンアメリカの国がブラジルだったと言及し、同国とアラブ世界を結び付ける歴史的、文化的な絆について誇りに思うと語り、次のように続けた。
アラブ連盟は「安定と発展を促進するために尽力し、現代の大きな問題について注意深く耳を傾けるべき発信を行っている」
「ブラジルは、多くのビジョン、価値観、課題、期待を共有しているグローバル・サウスとのパートナーシップを復活させ、深めたいと望んでいる」
同氏によると、昨年のサウジアラビア、UAE、カタールへの訪問に続く、今回のエジプト訪問は、ブラジルが対話と協力を望んでいる証である。
「貿易、投資、環境、科学技術、文化、開発協力などの分野における可能性は計り知れない」
「ブラジルと同連盟加盟国との間の絆の強さは、貿易のダイナミズムにおいても明白である」
「2003年の54億ドルから2023年の300億ドルへと取引が増加したのも、満足感と楽観主義の賜物である」
同氏はまた、ガザ地区の壊滅的な人道状況について次のように語った。「パレスチナ住民が最も支援を必要としている時に、富裕国は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への人道援助を削減すると決定している」
「この非人道的で卑劣な行動を止めなければならない。集団的懲罰を野放しにしてはならない。ブラジル政府はUNRWAに対し新たに資金拠出を行う。すべての国に対し、資金拠出を維持および強化するよう要請する」
「喫緊の課題は、持続的で円滑な人道援助の提供と人質の即時かつ無条件の解放を可能にする決定的な停戦の成立である」
「それ故に、平和のために戦い続けるという私の一貫した思いを皆さんに伝えるために訪れたのである。開発を行い、人々の生活を向上させるために、我々が実現すべき唯一のものを挙げるとすれば、それは平和である」
アブルゲイト氏はアラブ連盟事務局の声明を通じて、ブラジルがあらゆる国際的な場において、引き続きパレスチナの大義を支援することを期待していると発表した。同氏はまた、「あらゆるレベルでの」アラブ世界とブラジルとの間の絆を称えた。
ルラ氏はアラブ連盟クウェート常任代表、タラル・アル・ムタイリ氏とも会談した。
国営クウェート通信の報道によると、両者は共通の懸案である国際的・地域的問題について話し合った。