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レバノン南部でイスラエル軍が攻撃、ヒズボラとその同盟組織のメンバー6人が死亡

2024年2月16日、レバノン南部の都市ナバティエで、2日前にイスラエルによる空襲で被害を受けた建物の側面に横断幕が掲げられている。レバノン南部の目標に対するイスラエルの空爆により、ヒズボラとその同盟組織であるアマル運動の戦闘員5名が死亡したと、それぞれの組織は2月16日に発表した。暴力の増加に拍車がかかり、国際的な警戒が高まっている。(AFP)
2024年2月16日、レバノン南部の都市ナバティエで、2日前にイスラエルによる空襲で被害を受けた建物の側面に横断幕が掲げられている。レバノン南部の目標に対するイスラエルの空爆により、ヒズボラとその同盟組織であるアマル運動の戦闘員5名が死亡したと、それぞれの組織は2月16日に発表した。暴力の増加に拍車がかかり、国際的な警戒が高まっている。(AFP)
2024年2月16日、レバノン南部の都市ナバティエで、2日前にイスラエルの空襲で殺害されたヒズボラ武装勢力の司令官の一人、アリ・アル・デブス氏の葬儀に参列する同組織のメンバーと支持者たち。(AFP)
2024年2月16日、レバノン南部の都市ナバティエで、2日前にイスラエルの空襲で殺害されたヒズボラ武装勢力の司令官の一人、アリ・アル・デブス氏の葬儀に参列する同組織のメンバーと支持者たち。(AFP)
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17 Feb 2024 04:02:53 GMT9
17 Feb 2024 04:02:53 GMT9
  • ミカティ暫定首相、イスラエルによる民間人殺害は「非人道的犯罪」と発言
  • ナスララ氏:イスラエルは女性と子どもたちを殺傷した代償を支払うことになる

ナジャ・フーサリ

ベイルート:金曜日早朝、レバノン南部に対するイスラエル軍の砲撃により、ヒズボラとアマル運動のメンバー6人が殺害された。

イスラエル軍の戦闘機がカンタラとデイル・セリアンの市街、さらにはワディ・サルーキ周辺を襲撃した。

カンタラの家屋に対する襲撃では、ジブチット出身のアリ・ハッサン・イッサ、クサイベ出身のモハメド・フセイン・サイード、チャルキエ出身のカセム・ニザール・ベロというアマル運動のメンバー3人が死亡した。

一方、ヒズボラは、メンバーのうちデイル・カヌーン・エン・ナール出身のムスタファ・ホドゥル・カシルとレバノン南部スレビン出身のモハメド・アリ・ダルウィチェというメンバー2人の追悼を行った。

イスラエル軍は木曜日夜に報道官を通じ、「カンタラ村にあるヒズボラ組織の軍事施設とインフラを攻撃した」ことを認めた。

イスラエルのメディアは、「国内北部の最前線が、イスラエル軍の状況評価を受け、またヒズボラの反撃を見越して、北部国境の道路を通行止めにすることを決定した」と報じた。

ヒズボラは、2日前にナバティエとアル・ソワナの両都市でイスラエル軍が行った虐殺に対抗して、木曜日深夜にキリヤット・シュモナの兵舎を標的にファラク1ミサイルを発射した。

民間防衛隊は、水曜日の夜にナバティエでイスラエルの無人機によって部分的に破壊された建物の現場において、捜索救助活動と包括的な現地調査を続けた結果、合わせて11人の民間人の遺体を回収し、負傷者2人をナバティエ公立病院に搬送するとともに、攻撃の対象となった建物内で発生した火災を消火したと発表した。

南部の村々で犠牲者の親族らが葬送を行うなか、アイタ・アル・シャーブ、ベイト・リフ、ビント・ジュベイルへのイスラエル軍の襲撃は続いた。

ヒズボラが「ガザ地区を支援する」目的でリタニ川以南の南部戦線を開いた後に採用された交戦規定の範囲内で、敵対作戦が2日連続で行われた。

これに先立って2日前には、イスラエル側がリタニ川以北の地域でレバノンの民間人を標的にし、ヒズボラは軍事作戦でサフェドを標的にするなど、両陣営が交戦規定に違反していた。

ナバティエへの攻撃について、ヒズボラのハッサン・ナスララ書記長は、「敵は行き過ぎた攻撃で民間人を殺害した。イスラエルの目的は抵抗の阻止に向けて圧力をかけることだ。そして、10月7日以降のすべての圧力は南部戦線を止めることを目的としていた。虐殺に対する答えは、行動を継続し、エスカレートさせることでなければならない」とコメントした。

ナスララ氏はさらに、「数十発のカチューシャロケット弾と複数のアルファラクミサイルでキリヤット・シュモナ入植地を標的にするのは、対抗の始まりにすぎない」と付け加えた。

「敵であるイスラエルは、ナバティエとアル・ソワナで女性と子どもたちを殺傷した代償を支払うことになるだろう。」

イスラエル国防大臣が首都ベイルートを脅したことに対し、ナスララ氏は、「抵抗勢力がキルヤット・シュモナからエイラートまでの攻撃を可能にする、驚異的で正確なミサイル能力を保有していることを忘れているようだ」と述べた。

レバノンの安全保障関係者は、「イスラエル軍は、ヒズボラの補給路を火力で遮断し、国境の村々を結ぶ道路を封鎖するという敵対行為に集中している」と話した。

この関係者はさらに、「完全に無人の地域では、前例のない住宅やインフラの破壊が起きている。イスラエル軍はその地域で動くあらゆるものを標的として扱っている」と述べた。

イスラエルの偵察機はレバノン南部上空を飛行し続け、リタニ川の流域に到達している。

第60回ミュンヘン安全保障会議の開会セッションの演説の中で、ナジーブ・ミカティ暫定首相は、「レバノンは引き続きすべての国連決議を遵守する」と断言した。

そして、「イスラエルはこれらの決議を履行し、レバノン南部での敵対行為とレバノンの主権侵害を停止し、占領したすべてのレバノン領土から撤退すべきである」と述べた。

さらに、「この進行中の敵対行為を止めるために国際社会がとった措置」に疑問を呈した。

ミカティ暫定首相は、「わずか2日前、レバノン南部で子どもと女性を含む7人家族が標的にされた。罪のない子ども、女性、高齢者を殺し、標的にすることは非人道的犯罪である」と語った。

同暫定首相は、「中東で定期的に起こる戦争や紛争、そしてその世界的な影響は、二国家解決と独立主権パレスチナ国家の樹立なしには終わらない」と強調した。

そして、「国際機関に対し、和平努力の支援、紛争の防止と解決に対する支援、危害からの民間人の保護」を呼び掛けた。

アブダッラー・ブーハビーブ暫定外務大臣は金曜日、レバノンの国連常任代表に対し、国連安全保障理事会に申し立てを行うよう指示した。

この指示は、「ナバティエの住居ビルを狙ったイスラエル軍の襲撃で、女性と子どもを含む11人が死亡し、建物にも大規模な被害が生じたことに加え、スアネ村にあるレバノン人ジャラル・モーセンさんの住宅を狙った別の襲撃で、その妻と2人の子どもが殺害された」ことを受けてのものだ。

この申し立てでは、「住宅内にいる民間人を標的にした、イスラエルによる意図的かつ直接的な行為は国際人道法違反であり、これに関与した全員が直接的・間接的に国際的な責任を問われる戦争犯罪である」と強調された。

この申し立てにはさらに次のように付け加えられている。「この攻撃はレバノンの主権ならびにその領土と国民の安全をも侵害しており、イスラエルにレバノンの主権侵害の停止とレバノン領土の占領の終了を強制する決議1701をはじめとするあらゆる国連決議に違反したものだ。」

「懸念すべきは、この状況の深刻化が、地域における事態の鎮静化に向けた国際的な努力と外交的活動が盛んになっているなかで起こり、レバノンが戦争の拒否を繰り返し表明し、南部における持続可能な安全確保に向けたロードマップを示しているにもかかわらず起こっているという点である。」

「このようなことから、紛争の拡大、さらにはひとたび起これば食い止めるのが難しいであろう破壊的な地域全面戦争を回避するために、我々は国際社会に対し、イスラエルの激化する敵対行為を抑制し、レバノンとその国民に対するイスラエルの武力行使を止めるべく、イスラエルに対して圧力をかけるよう強く求める。」

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