
モスクワ:ロシアはハマスに加え、ファタハなどその他のパレスチナ勢力を、イスラエル・ハマス戦争やその他の中東問題について話し合うモスクワでの会合に招待したと、ロシア政府高官は16日に述べた。
ロシア政府は長年、中東地域の主要プレーヤー間の融和を働きかけてきたが、ガザ地区で戦争が続くなか、イスラエルとその西側同盟国に対してますます批判のトーンを強めつつある。
ロシアは十あまりのパレスチナの各勢力を、モスクワで2月29日から開催される「パレスチナ勢力間」会合に招待したと、国営タス通信がミハイル・ボグダノフ外務副大臣の発言を引用して報じた。
ロシアが招待した勢力には、ハマス、パレスチナ・イスラム聖戦、ファタハ、パレスチナ解放機構(PLO)などが含まれる。
ガザ地区での戦争の発端となった、10月7日のハマスによるイスラエルへの越境攻撃では、イスラエルの公式データに基づくAFPの集計によれば、約1160人が死亡し、ほとんどが民間人だった。
ハマスが支配するガザ地区の保健省によれば、イスラエルの報復軍事作戦により、少なくとも2万8775人が死亡し、ほとんどは女性と子どもたちだった。
プーチン大統領は停戦を呼びかけており、ロシア政府は10月7日の越境攻撃以降、ガザ地区でのイスラエルの行動を繰り返し非難してきた。
こうした公式声明に加え、ロシアがイランおよびハマスに近い関係にあることから、開戦以降ロシアとイスラエルの関係は冷え込んでいる。
AFP