
テヘラン:イランが17日、国産と称する対弾道ミサイルシステム「アルマン」と低空防衛システム「アザラフシュ」などの新兵器を公表したと、国営イラン通信(IRNA)が報じた。
この知らせは、イランの支援を受けるイエメンの武装組織フーシ派が、ガザ地区との連帯を示すために紅海で米国、英国、およびイスラエルとつながりのある船舶を相次いで攻撃し、地域の緊張が高まるなか舞い込んできた。
10月7日にハマスがイスラエル南部を攻撃して以来、ガザはイスラエルによる軍事攻撃を受けている。
フーシ派による攻撃を受け、米国はイエメン国内の施設のほか、イラクとシリアにあるイランが支援するグループの施設を標的にしている。見返りに、シリアとイラクの米軍基地が攻撃を受けている。また、イスラエルもシリアにあるイランの関連施設を標的に攻撃を行っている。
17日に執り行われたこの車両搭載型システム2基の除幕式には、イラン国防相のモハンマド・レザ・アシュティアニ准将が出席した。
「これらの新しいシステムが国の防衛網に組み込まれ、イラン・イスラム共和国の防空能力は大幅に向上する」とIRNAは伝えた。
IRNAは、アルマン・ミサイルシステムは「120km~180kmの射程圏内にある標的を6つ同時に狙える」と報じ、アザラフシュ・ミサイルシステムは「即発可能な4つのミサイルで50km圏内の標的を特定し破壊できる」と伝えた。
イランは6月、当局が初の国産極超音速弾道ミサイルと称する「ファッターフ」(射程距離1,400km)を発表していた。
ロイター