
岸田文雄首相は20日午前、米ニューヨークでの国連総会に出席するため、チャーター機で羽田空港を出発する。日本の首相として3年ぶりに対面形式で一般討論演説に臨み、国連改革や核軍縮の必要性を訴える。当初、19日に出発予定だったが、台風14号への対応を優先するとして延期した。
首相の一般討論演説は20日に行われる。ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、法の支配に基づく国際秩序の重要性を強調。安全保障理事会の改革を含む国連の機能強化も主張する。
首相は8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准国による首脳級会合を、国連総会に合わせて主催すると表明。21日に初開催し、早期発効を目指す取り組みの強化を確認する。
2国間の首脳外交をめぐっては、バイデン米大統領との会談を調整。一方、韓国が求める尹錫悦大統領との会談について、日本は慎重姿勢を崩していない。
滞在中、首相はニューヨーク証券取引所での講演も予定。自身が掲げる「新しい資本主義」をアピールし、日本への投資促進につなげたい考えだ。23日に帰国する
時事通信