サイード・アル・バタティ
アル・ムカッラー:イエメン南部アビヤン州の武器倉庫が2度の大規模爆発で破壊され、少なくとも6人が死亡、30人以上が負傷した。
最初の爆発は、アビヤン州の大都市ラウダル郡にある武器庫近くの人通りの多い大衆市場内で午前中に起こった。爆発後、数十人の住民が行き交う中、2回目の爆発が武器庫のある2階建ての建物で起きた。
当局によると、死傷者がまだローダーのアル シャヒード メフネフ病院に到着していないため、正確な犠牲者数は不明である。住民は行方不明の親族や友人を捜すために病院に駆けつけ、医療スタッフは献血を呼びかけた。同病院は設備も人員も不足していたため、重症患者をアビヤンやアデンの大病院に紹介せざるを得なかった。
当局は今回の爆発について捜査を開始したが、同地域ではアルカイダが活動していることが知られており、少し時間を空けての2回の爆発は死傷者数を増やすためのテロ戦術である。
アビヤンは、国際的に承認された政府と南部暫定評議会(STC)に忠実な分離主義者の間で争いが起きている州である。2019年と2020年に多くの兵士やフーシ派のテロ民兵の戦闘員の命が奪われた激しい戦闘の場となった。
アルカイダのイエメン支部は、同州の無政府状態を突いて復活を遂げた。
同州では、2月に現地での任務を終えて隣接する都市アデンへ戻る途中にアルカイダとおぼしき武装勢力に拉致された国連職員5人が現在も拘束されている。
地元当局や部族の調停役は、国連職員を解放するよう誘拐犯を説得できないでいる。誘拐犯は、国連職員らをアデンの囚人との交換を求め、数千ドルの身代金を要求している。
イエメンの他の地域では、EU特使がイランの支援を受けているフーシ派武装勢力に対し、主にタイズ市への包囲を解除し、国連の仲介による停戦を履行するよう要請している。
フランスとドイツの大使、およびスウェーデンのイエメン特使は、フーシ派の指導者であるフセイン・アル・アジ氏に電話し、中部マアリブ州での軍事行動再開を予告した後、タイズでの道路開放に関する国連の提案を受け入れ、和平実現に向け尽力するよう求めた。
大使らは、フーシ派の指導者に対し、国連イエメン特使の提案に建設的に関与し、「前向きな公のレトリック」を作成するよう要請した。
「平和を望み、平和を必要としているイエメンの人々の期待に応え続ける時です」と、駐イエメンEU大使は述べた。