国連：国連安全保障理事会は12月１日、戦争状態にあるスーダンの政治ミッションの終了を決議する予定であると外交関係者が述べた。これは、今月初めにスーダンの外務大臣代理が、国連の任務の実績を「残念である」と評価し、任務終了の動きを要請したことを受けてのものである。

軍事政権から民政移管の一環として軍を統合する計画をめぐり、両者の緊張が数週間にわたって高まったのち、4月15日、スーダン軍（SAF）と準軍事組織「即応支援部隊」（RAF）の間で戦争が勃発した。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は11月28日、「住民の利益を完全に無視する2人の将軍がいる」と、その状況を記者団に語った。

この紛争は国連やアフリカ連合の失敗ではないかとの質問に対し、グテーレス事務総長は「スペードはスペードと呼ぶ時が来た。これは、純粋な権力闘争のために国民の利益を犠牲にした者たちの責任である」と述べた。

理事会決議案は、UNITAMS（国連スーダン統合移行支援ミッション）として知られる国連ミッションの委任を12月3日に終了させ、今後3カ月間で任務を縮小することを求めている。UNITAMSは、スーダンの民主的統治への政治的移行を支援するため、2020年6月に15カ国の理事国によって設立された。

同草案には、「国連機関、基金、プログラムの重要性を認識し、国連職員の安全および人道・開発支援を含むすべての国連活動の効果的な機能を確保するため、UNITAMSの秩序ある移行と清算の必要性を強調する」とある。

人道・開発支援を提供する国連の国別チームは、同国にとどまる。

スーダンの人道危機が深刻化し、ダルフール地方西部で民族的な暴力がエスカレートするなか、国連高官は今月初め、スーダンの民間人に対する暴力は「純粋な悪に近づいている」と警告した。

ステファン・ドゥジャリク国連報道官は11月30日、「国連はスーダンから離脱しない」と述べた。

「政治的なミッションがどうなっているかにかかわらず、スーダンには人道支援に携わる職員が大勢残っており、人道支援を切実に必要としている人々を支援していることを、人々が覚えておくことは非常に重要だと思う」と同報道官は述べた。

国連特使は9月、スーダンから「歓迎されていない」と宣言されてから3カ月余りで退任を表明した。

グテーレス事務総長は先週、アルジェリアのベテラン外交官であるラムタネ・ラマムラ氏をスーダン特使に任命した。安保理決議案は、すべての当事者が特使に協力するよう促している。

ロイター