東京:トヨタ自動車は水曜日、2年ぶりに四半期利益の減少を発表した。日本と米国という2つの重要な市場における販売と生産の低迷により、同社の最近の記録的な業績は失速した。
世界最大の自動車メーカーであるトヨタは、ハイブリッド車に重点的に取り組んだことで、インフレ率が高騰する中、高価なバッテリー式電気自動車よりも手頃な価格の自動車への消費者の関心が高まった恩恵を受けて、今年初めまで記録的な利益を上げていた。
しかし、トラック・バス部門の日野自動車の品質問題、世界最大の自動車市場における中国ブランドとの激しい競争、そして米国での2モデルの生産停止が解消されたことなどが原因で、ここ数か月間は販売の勢いが鈍化している。
トヨタは、認証および品質関連の問題の再検討を進めるとともに、2025年3月末までの年度下半期にインセンティブを削減し、生産を改善することを誓った。
「米国インディアナ工場は、一部操業を停止していたが、先月再開した。今期下半期には、世界全体で年間1,000万台の生産ペースに戻れると見込んでいる」と、トヨタの最高財務責任者である宮﨑陽一氏は決算報告で述べた。
トヨタは、前半の生産減を反映し、水曜日に今期の自動車生産目標を1%下方修正し、1,085万台、つまり前年より24万台少ない数字とした。
9月末までの3か月間のトヨタの営業利益は1兆1600億円(75億5000万ドル)で、前年同期の1兆4400億円から20%減となったが、ロンドン証券取引所(LSEG)が調査したアナリスト9人の利益予測平均値1兆2000億円とほぼ一致している。
同社は今年度の利益予測を4兆3000億円で維持した。
中国ブランドとの競争
米国市場を含む北米での営業利益は販売台数の悪化と人件費の高騰により打撃を受け、最も利益率の高い日本市場では自動車販売台数の減少により28%の大幅減益となった。
中国での営業利益は、中国ブランドとの激しい価格競争を乗り越えようとするなかで、主にマーケティング費用の増加により、会計年度の前半に減少した。
トヨタおよびレクサスブランド車のハイブリッド車は、昨年同期には総販売台数の3分の1を占めていたが、7月から9月にかけては世界総販売台数の5分の2以上を占めるに至った。
水曜日の早い時間には、トヨタの国内の小規模なライバル企業であるホンダが、中国での大幅な販売減により、第2四半期の営業利益が15%減少したと発表し、日本の第2位の自動車メーカーの株価は5%下落した。
トヨタの株価は、この決算発表を受けて1.7%上昇したが、市場全体の2.6%上昇には及ばなかった。
ロイター