国連:2つの紛争により指導力が問われているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は金曜日、国連総会の演壇に立ち、今週初めに同じ演壇で他の指導者から聞いた「真実ではない話」に反論するためにここに来たと述べた。
ネタニヤフ首相は、これまでと同様に視覚資料を駆使して、2023年10月7日にハマスがイスラエルに対して行った攻撃に対する自国の対応を擁護した。この攻撃により、イスラエル軍の軍事作戦が開始され、ガザ地区は壊滅的な被害を受けた。
「私は今年ここに来るつもりはありませんでした。我が国は存亡をかけた戦いをしているのです」とネタニヤフ氏は述べた。「しかし、この演壇で多くの演説者が我が国に対して行った嘘と中傷を耳にした後、私はここに来て真実を明らかにすることを決意しました」
同氏は、イスラエルは平和を望んでいると主張したが、イランについては「我々を攻撃するなら、我々もあなた方を攻撃します」と述べた。同氏は、この地域の多くの問題の背後にイランがいると再び非難した。
保健省が木曜日に発表した最新情報によると、イスラエルのガザ地区での軍事作戦により、41,500人以上のパレスチナ人が死亡し、96,000人以上が負傷した。ガザ地区のハマス政府の一部である保健省は、民間人と戦闘員を区別していないが、死亡者の半数以上は女性と子供であり、その中には2歳未満の子供1,300人ほども含まれている。
ここ数日、イスラエルはレバノンとの国境に目を向け、ヒズボラの武装勢力を標的にし、民間人の犠牲者も出している。
ヒズボラはハマスの侵攻後、ほぼ直ちにイスラエルへの攻撃を開始し、イスラエルとレバノンの武装集団との戦闘が続いているため、国境の両側で数万人が家を追われている。イスラエルは自国民が安全に帰宅できるようになるまで、ヒズボラへの攻撃を強化する構えだ。
水曜日の夜遅く、米国、フランス、その他の同盟国は、11ヶ月にわたる国境を越えた砲撃に続いて、ここ数日の激しいエスカレートが全面戦争に発展するのではないかという懸念が高まる中、交渉を行うための「即時」21日間の停戦を共同で呼びかけた。
国連によると、イスラエルのレバノン空爆5日間で9万人以上が避難を余儀なくされ、イスラエル・ハマス戦争のきっかけとなったイスラエルへの侵攻後、ヒズボラがイスラエル北部にロケット弾を発射し、ハマスを支援して以来、レバノン国内で避難を余儀なくされた人の総数は20万人に上る。
イスラエルは、軍事作戦は正当であり、自国を守るために必要であると主張している。
ネタニヤフが演壇に立つと、聴衆席から騒ぎが起こり、司会を務める外交官が「静粛に」と叫ばざるを得ないほどだった。
金曜日にネタニヤフ首相の前に演説した2人の演説者は、それぞれイスラエルの行動を非難する点を強調した。スロベニアのロベルト・ゴロブ首相は演説を締めくくるにあたり、「ネタニヤフ首相、今すぐこの戦争を止めてください」と演説台を叩きながら述べた。また、イスラエルの指導者の直前に演説したパキスタンのシャリフ首相は、ガザ地区について「これは単なる紛争ではありません。これはパレスチナの罪のない人々に対する組織的な虐殺です」と述べ、演説台を叩いて聴衆の喝采を浴びた。
AP