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湾岸アラブ諸国及び組織、UAEの国連安保理の非常任理事国選出を歓迎

国連により配布されたこの写真は、ニューヨークの国連で開催されている安全保障理事会の様子である。(写真提供:AFP)
国連により配布されたこの写真は、ニューヨークの国連で開催されている安全保障理事会の様子である。(写真提供:AFP)
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12 Jun 2021 08:06:43 GMT9
12 Jun 2021 08:06:43 GMT9
  • ヴォルカン・ボズクル国連総会議長は、無記名投票の結果を発表し、非常任理事国に選出された国々を祝福した。

アラブ・ニュース

ドバイ:湾岸アラブ諸国及び組織は、アラブ首長国連邦(UAE)が2022年から2023年の任期の国連安全保障理事会の非常任理事国に選出されたことを歓迎した。

バーレーンの諮問評議会(シュラ評議会)のアリ・ビン・サレー・アル・サレー議長は、今回のUAEの非常任理事国選出について大変誇りに思うと述べた。

今回UAEが安保理非常任理事国に選出されたことは、世界の平和と安全を推し進める同国の献身的な取り組みを裏付けるものであると、国営通信社BNAによる報道の中で同氏は付け加えた。

サウジ通信社による報道によると、アラブ議会のアデル・ビン・アブドゥル・ラーマン・アル・アスーミ議長は、大きな課題に立ち向かうUAEの能力に全幅の信頼を寄せており、UAEの成功を願っていると述べた。

また、イスラム協力機構のユーセフ・アル・オサイミーン事務局長は、UAE、ガボン、アルバニアの今回の非常任理事国選出の功績を称えた。サウジ通信通信社は、オサイミーン事務局長は、国連安全保障理事会の非常任理事国の議席を獲得したことは、国際平和を強固にするため選出国が役割を果たしてきたことを反映していると述べたと、報じた。

クウェートのアフマド・ナーセル・アル・ムハンマド・アル・サバーハ外相は、UAEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務・国際協力大臣外相と電話会談を行い、UAEの世界の平和と安全の実現に向けた取り組みについて、全面的に支援することを確認した。

ヨルダンの外務省も同様に、アラブ諸国共通の課題や利益に貢献し、国際的な安定と安全を維持するためのUAEの取り組みを支持することを表明したと、国営通信社ペトラが報じた。

UAEは金曜日に国連総会において、2022年と2023年に開催される安全保障理事会の非常任理事国として選出された5カ国のうちの1つである。他の非常任理事国は、ブラジル、アルバニア、ガボン、ガーナであり、これらの新たな非常任理事国が加わることにより、世界のパワーバランスが変化する可能性があると外交官らは予測している。

国営通信WAMは、「国連安保理への参加を目指すUEAの取り組みは、包括性を促進し、革新を促進し、強靭性を高め、あらゆるレベルで平和を確保するというUAEの堅い決意に基づくものであった」と報じている。

UAEは、国連安全保障理事会参加国間の関係を強化するための橋渡しをするとともに、国際平和と安全の課題に効果的に対応するという安全保障理事会の能力に対する参加国の信頼を再構築することが重要である、という自国の確固たる信念を確認した。

UAEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務・国際協力大臣は、「UAEは、国際社会と協力し、地球規模の喫緊な課題に立ち向かう責任を常に引き受ける用意がある。このことが、UAEが国連安保理非常任理事国入りに向けたキャンペーンを行ってきた主な理由である」と述べた。

「UAEは建国以来、多国間行動、国際法、国連憲章を堅く遵守してきており、国連安保理の非常任理事国の任期の間もこれらの原則を遵守し続ける。UAEの歴史と、信頼できるパートナー、そして仲介役としての役割を果たすことにより、安全保障理事会での2年間の任期中、UAEは効果的な貢献ができると確信している。我が国は安保理参加に伴う大きな責任や、安全保障理事会が直面している課題の重要性を認識しており、決意と忍耐力を持ってUAEは国際平和と安全の維持に熱意を持って取り組んでいく。」

UAEのラナ・ザキ・ヌサイベ国連常駐代表は、国連安全保障理事会での自国の役割について、「UAEの価値観や原則が、国際平和と安全という共通の目標に向けた前進に貢献できると確信している」と述べた。

またヌサイベ氏は、「UAEが非常任理事国を務める2年間の任期の間、ここニューヨーク、アブダビ、そして世界中にいる我が国のチームは、他の加盟国と建設的に協力し、分断を乗り越えて、強靭性の構築から気候変動、世界的な健康危機や伝染病への対応、そして平和を実現するためのイノベーションの可能性の活用など、最も深刻な課題への取り組みにおいて、具体的な進展を図っていく」と加えた。

さらにヌサイベ氏は、UAEは、強力とパートナーシップの精神に基づき、安全保障理事会の加盟国として活動することを約束すると、語った。

加えてヌッセイベ氏は、アルバニア、ブラジル、ガボン、ガーナの非常任理事国選出を祝福し、「より平和で安全で包括的な未来を築くために共に取り組むことを楽しみにしている」と述べた。

この5カ国は、セントビンセント・グレナディーン、ベトナム、エストニア、ニジェール、チュニジアに代わり、1月に非常任理事国に就任する。

今回の選任は、安全保障理事会内のパワーバランスを変えるだろうと、外交官らは予測している。ある外交官は、匿名を条件にこう語った。「ブラジルとUAEは外交政策において強硬姿勢をとっている。また、今回初めて国連安保理に参加するアルバニアはイスラム協力機構の加盟国でもある。」

193票のうち、ブラジルが181票、UAEが179票、アルバニアが175票、ガボンが183票、ガーナが185票を獲得した。

安全保障理事会は15の加盟国で構成されている。5カ国(米国、英国、中国、ロシア、フランス)は拒否権を持つ常任理事国、10カ国は選挙で選ばれた非常任理事国で、その半数は毎年入れ替わることになっている。

UAEが国連に加盟したのは、UAEが建国された1971年である。過去にUAEが安全保障理事会の議席を確保したのは、1986年から1987年の間だけである。

(AFPと共同)

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