トルコ、ディヤルバクル:南東部ディヤルバクル県で16日、警官を乗せた小型バスが高速道路を走行中、路肩に止まっていた車の中で爆弾が爆発し、トルコ人警官8人が負傷した。治安筋が明らかにした。
スレイマン・ソイル内相は「2人が拘束されている。爆破の犯人とみられている」と述べた。
「午前5時10分(GMT2時10分)、ディヤルバクルで、警察車両が仕事に向かっていたときに、停車していた車の中で爆発が起きた」と同氏は述べた。
ディヤルバクル県知事事務所によると、その爆発で重傷を負った人はいなかったが、その装甲小型バスに乗っていた9人は検査を受けるために病院に運ばれた。
爆発が起きた場所は、地域最大の都市ディヤルバクルの中心部から南に約10キロ(6マイル)の所にある家畜市場の近くだった、と治安筋は話した。
犯行声明はまだ出されていない。トルコでは過去にクルド人、左翼、イスラム教過激派が爆弾攻撃を行っている。
先月には、トルコ最大の都市イスタンブールで6人が死亡、数十人が負傷する爆破事件が起きた。シリア人女性を含む数十人が容疑者として拘束された。
トルコ政府はその爆破事件はクルド人武装勢力の仕業だと非難したが、その時もどの組織も犯行声明を出さなかった。
クルド労働者党(PKK)とクルド人主導のシリア民主軍(SDF)は関与を否定した。
PKKは1984年に反政府活動を開始し、クルド人が多数派を占めるトルコ南東部を中心に活動している。
その紛争で4万人以上が死亡している。
トルコ、EU、米国はPKKをテロ組織と見なしている。
ロイター