母の蘇生断られ３発発砲＝最初に医師を銃撃―埼玉立てこもり

Home
日本
母の蘇生断られ３発発砲＝最初に医師を銃撃―埼玉立てこもり

母の蘇生断られ３発発砲＝最初に医師を銃撃―埼玉立てこもり

Short Url:

30 Jan 2022 06:01:25 GMT9

埼玉県ふじみ野市の立てこもり事件で、渡辺宏容疑者（６６）＝殺人容疑で送検＝が医師の鈴木純一さん（４４）らを呼び出し、事件前日に死亡した母親（９２）の蘇生を求めたが断られ、３発発砲していたことが３０日、捜査関係者への取材で分かった。鈴木さんは最初に撃たれ死亡した。

渡辺容疑者は、母親の死を受け入れられないという趣旨の供述をしており、県警は鈴木さんのクリニック側に一方的な恨みを抱いていた可能性があるとみて、経緯などを詳しく調べている。

捜査関係者によると、渡辺容疑者は母親と同居し、数年前から鈴木さんが経営する在宅クリニックの訪問看護を利用していた。鈴木さんは２６日午後３時４５分ごろ、母親の死亡確認をしたとみられる。

渡辺容疑者はその後、鈴木さんらクリニック関係者７人を名指し、２７日午後９時ごろと日時を指定した上で、「母親の焼香に来てほしい」と呼び出した。７人を自宅の部屋に通し、鈴木さんに母親の心臓マッサージをしてほしいと執拗（しつよう）に迫った。鈴木さんが蘇生できないと説明して断ると、散弾銃を取り出し、３発発砲した。

最初に撃たれた鈴木さんは即死だった。次に理学療法士の男性（４１）が上半身を撃たれ重傷を負った。３番目に医療相談員の男性が催涙スプレーをかけられたが、渡辺容疑者ともみ合いになり、銃を奪って逃げ、けがはなかった。

渡辺容疑者はこれまでも、母親の受け入れをめぐり、他の医療機関でたびたびトラブルがあり、鈴木さんのクリニックで受け入れたが、職員にクレームを付けたり罵声を浴びせたりするなどのトラブルがあったという。

時事通信

topics

殺人事件

ムスリム世界連盟（MWL）の総長がフランス議会代表団と会談

「私は殺していない」チリ人被告、殺人罪の有罪判決を不服として控訴

母の蘇生断られ３発発砲＝最初に医師を銃撃―埼玉立てこもり

Default Language / 言語