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スーダン難民、過密な南スーダンのキャンプで過酷な待機に直面

紛争が始まってから、800万人近くがスーダンから避難しており、その半数は子どもである。避難民の一部が流入している南スーダンでは、新たに到着する人たちの受け入れに苦戦している。(AFP)
紛争が始まってから、800万人近くがスーダンから避難しており、その半数は子どもである。避難民の一部が流入している南スーダンでは、新たに到着する人たちの受け入れに苦戦している。(AFP)
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20 Feb 2024 07:02:13 GMT9
20 Feb 2024 07:02:13 GMT9
  • レンクは、昨年4月に戦闘が勃発したスーダンからわずか10キロのところに位置する
  • レンクに2つある国連運営の中継センターは、恐怖に怯えた人々の絶え間ない流入に圧倒されている

レンク、南スーダン:南スーダンのレンクの町に新たなトラックが到着した。そのトラックには数十人の高齢男性、女性、子どもが乗っており、彼らの疲れ果てた顔は、戦争で荒廃したスーダンからの衝撃的な旅の緊張を物語っていた。

彼らをはじめ、国境を越えて南スーダンに入った人たちは50万人を超えており、同国は新たに到着する人たちの受け入れに苦戦している。

レンクはスーダンからわずか10キロメートル(6マイル)の距離にある。スーダンでは昨年4月、軍司令官のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン氏と、その元副官で民兵組織即応支援部隊 (RSF) の司令官モハメド・ハムダン・ダガロ氏の間で戦闘が勃発した。

それ以降、レンクに2つある国連運営の中継センターは、命からがら逃げてきた、恐怖に怯える人々の絶え間ない流入に圧倒されている。

夫と5人の子どもたちとともにスーダン中部のエル・オベイド市から逃げてきた33歳の教師ファティマ・モハメドさんは、旅には危険が満ちていると語った。

「弾丸が私たちの家に入ってきました。私たちは自宅のある街路での銃撃戦の中に閉じ込められました。ですから、子どもたちのためにもその場所を離れる必要があると判断しました」と彼女は語り、スーダンの状況を「持ちこたえられない」と表現した。

スーダン兵とRSF戦闘員が「私たちが国から離れることを困難にしている」ため、彼女たちは脱出に5日を要した。

「彼らはある検問所で私たちのすべての携帯電話を奪い、別の検問所では大金を奪いました。また、これらの検問所で虐待が起きているのを目撃しました」と彼女は語った。

紛争が始まってから、800万人近くがスーダンから避難しており、その半数は子どもである。

国連によると、そのうち約56万人が南スーダンに避難しており、毎日約1,500人が新たにこの国にやって来ると見積もっている。

多くの人は、いつか近いうちに家に帰れることを願いつつ、中継キャンプで何か月も過ごしている。

イマン・デービッドさんは、夫を残して当時生後3か月の娘とともに、スーダンの首都ハルツームでの戦闘から逃げてきた。

「短期間の滞在のはずでしたが、7か月経った今でもレンクに足止めされています」と20歳の彼女は語った。

「ハルツームに戻って夫と再会することを願っていますが、彼がどうなっているかわかりません。」

国連の統計によると、この戦争により数千人の民間人の命が失われた。

また、スーダンの人口の半分以上にあたる約2,500万人が人道支援を必要としており、5歳未満の約380万人の子どもが栄養失調に苦しんでいると国連はいう。

レンクにいる難民の多くが故郷への帰還を切望する一方で、同じく膨大な数の難民を受け入れている上ナイル州のマラカルへの移動を希望する人たちもいる。

レンク港では、数百人が真昼の強烈な太陽の眩しさの下で列を作り、少なくとも週に2回運航する金属製のボートに乗ろうと何時間も待っていた。

4人の子どもの母親である27歳のリナ・ジュナさんは、目指すのは南スーダンの首都ジュバだと、ボートを待ちながら語った。

「生まれてからずっとスーダンで過ごしてきたので、ジュバになにか当てがあるわけでもありませんし、家族や友人もいませんし、大切なビジネスや仕事もありません」と彼女は語った。

そして、「それでも、ジュバはハルツームよりもはるかに良いだろうと期待しています」と付け加え、激しい戦闘が街を揺るがすなか、食料を見つけるのに苦労した日々を思い出した。

数時間後、彼女はなんとか300人ほどずつを乗せた2隻のボートの1つに乗り込むことができた。

国際移住機関で働くデン・サムソンさんは、「今日は私たちにとって良い日です」と話した。

「ここ数週間、私たちは完全に途方に暮れていました」と彼は言い、モンスーンの接近に不安を感じていると付け加えた。

「雨季が来て川が増水し、港の正常な機能が阻害されたときにどうなるか、本当に恐れています。」

レンクには毎日最大10台のトラックとバスが到着している。国連は国際社会の力の結集に奔走し、最も差し迫った人道的ニーズに応えるために、今月41億ドルの支援に対する呼びかけを開始している。

AFP

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