• トルコはイスラエルによるガザへの攻撃を厳しく非難し、イスラエルが国際司法裁判所にジェノサイドで提訴されたことを支持した

アンカラ：トルコの外交筋によると、同国のハカン・フィダン外相は、ブラジルで開催されているG20外相会合で、ガザの緊急停戦と紛争の二国家解決に向けて、国際社会がより積極的に役割を果たすよう求めた。

イスラエルによるガザへの攻撃を厳しく非難し、イスラエルが国際司法裁判所にジェノサイド（集団殺害）で提訴されたことを支持するトルコは改めて、停戦を求めた。

NATO加盟国のトルコは西側の同盟国や一部の湾岸諸国とは異なり、パレスチナ過激派組織ハマスをテロ組織とはみなしていない。ガザを実行支配するハマスは、10月7日にイスラエルに対して越境攻撃を行い、同国による作戦を引き起こした。

情報筋によると、リオデジャネイロで開催されているG20外相会合に出席するフィダン外相は21日に、米国、ドイツ、エジプトの各外相との会話で、ガザでの「残虐行為」を止め、緊急停戦を実現させて、ガザにより多くの援助を届けるための措置を検討する必要があると主張した。

同情報筋によると、フィダン外相とアントニー・ブリンケン米国務長官との間で「可能な限り早急に完全停戦を実現させるための措置が検討された」。また、同外相はドイツのアナレーナ・ベアボック外相との間でも、戦闘停止のための「具体的な措置」について話し合ったという。

フィダン外相の側近によると、同外相は「国連安全保障理事会で再び停戦決議案が否決されたという事実は、国連の改革が必要であることを示している」と、G20外相会合のセッションで発言し、15カ国の理事国で構成される安保理での停戦要求に対し米国が3度目の拒否権を行使したことについて言及したという。

トルコ政府は、国連安保理はより包括的で世界の代表として機能するように改革が必要と主張している。

同側近は、「ブラジルのルーラ大統領が示した姿勢は賞賛に値する」というフィダン外相の言葉を紹介した。同外相は、ガザでの紛争を第二次世界大戦中のナチによるジェノサイドに喩えて、外交問題にまで発展したルーラ大統領の発言に言及していた。

ロイター