
ベイルート:イランの支援を受けるレバノンの武装勢力ヒズボラは27日、イスラエルの航空管制基地に向けてロケット弾を発射したと発表した。死者が出たイスラエルによるレバノン東部への空爆の報復として行われたものだという。
ハマスと共闘するヒズボラは、昨年10月にガザで軍事衝突が始まって以降、イスラエル軍とほぼ毎日砲撃を交わしているが、砲撃は主に国境地帯に限定されていた。
ヒズボラによれば、標的としたのは「メロンの航空管制基地であり、複数の発射台から大量のロケット弾」で攻撃したという。
今回のロケット弾の発射は、イスラエルが先にレバノン東部へ空爆したことへの対応措置だという。
治安当局筋によると、イスラエルはバールベック近郊にあるヒズボラの標的を空爆し、ヒズボラ戦闘員2人が死亡したという。イスラエル軍によれば、ヒズボラの防空施設を標的に空爆を行ったのは、ヒズボラが同軍の無人機1機を墜落させたことを受けたものだという。
報復として、ヒズボラは26日、併合されたゴラン高原にあるイスラエルの基地にこれまでロケット弾60発を発射した。
AFP通信の集計によると、昨年10月以降の国境を越えた砲撃の応酬によりレバノン側では少なくとも284人が死亡し、そのほとんどはヒズボラ戦闘員だが、民間人44人も含まれているという。
イスラエル軍によると、イスラエル側では兵士10人と民間人6人が死亡している。
AFP