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ベイルート港爆発事故の対抗集会を阻止するため、軍隊が道路を封鎖

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29 Jan 2023 03:01:57 GMT9
29 Jan 2023 03:01:57 GMT9
  • 最初の集会は、ベイルート港爆発事故の犠牲者の家族によって、タレク・ビタール判事の捜査を支援して彼の解任を非難するために発表された
  • 2回目の抗議行動は、犠牲者の家族としての活動に対してヒズボラの圧力を受けたため抗議活動から離脱した親族団体が呼びかけたものであった

ナジャ・フーサリ

ベイルート:28日、ベイルートの司法宮殿前での対抗集会の呼びかけがソーシャルメディアで拡散された後、レバノン軍の特殊部隊が不安定な地域の道路を封鎖するために配置された。

最初の集会は、ベイルート港爆発事故の犠牲者の家族によって、タレク・ビタール判事の捜査を支援して彼の解任を非難するために発表された。

2回目の抗議行動は、犠牲者の家族としての活動に対してヒズボラとアマル運動の圧力を受けたため抗議活動から離脱した親族団体が呼びかけたものであった。彼らの行進は、捜査の対応をめぐってビタール氏を起訴したガッサン・オウェイダット検事総長を支援するためのものであった。

治安関係者はアラブニュースの取材に対し、「これらの積極的な措置は、治安を悪化させるようなあらゆる事態を想定して、人々を安心させることを目的としています」と語った。

2021年10月14日、この地域でレバノン内戦を彷彿とさせる流血事件が発生した。ヒズボラとアマル運動の支援を受けたデモ隊は、敵対するグループとの衝突で6人の死者を出したビタール氏に抗議するため、司法宮殿に向かった。

28日、活動家たちは司法省の前に集まり、政治家が司法に干渉するのを止めるよう要求し、オウェイダット氏の解任を求める横断幕を掲げた。

彼らはまた、司法組織令に署名して港湾爆発事故の調査を妨害する法規定を改正するよう要求した。

今に至るまで、起訴状は発行されていない。「意図的な殺害の可能性」と「機能的過失」で起訴された政治家がビタール氏を告訴し、ビタール氏が今回の事件から外されたためである。

ビタール氏は、捜査で告発された政治家たちから提起された法的な異議申し立てにより13カ月間停止していた捜査を、自分の法的解釈に基づいて23日に再開した。そしてさらに、オウェイダット氏を含む10人以上の政治・司法・治安当局幹部を起訴した。

この最近の動向は2人の裁判官の対立を招き、レバノンの司法を機能不全に陥れ、資金難に陥ったレバノン政府は腐敗し続けている。

爆発事故の犠牲者の家族は直ちに声明を発表し、「街頭での暴力や流血を引き起こすことを目的とした呼びかけ」に対して警告を発した。

犠牲者の家族の事件を追っている法律関係者はアラブニュースの取材に対して、これらの抗議の呼びかけは家族間の対立を引き起こすことを目的としており、「そのため我々はその罠にはまることを避けたのです」と語った。

レバノンの弁護士でリーガル・アジェンダの事務局長であるニザール・サギエ氏は、「ビタール氏は自分が行った法的調査に基づいて仕事を再開することを決めた瞬間から、皆と対立することになるのだとわかっていました。彼は沈黙を破ると決めたから、犯罪で起訴状を発行することができたのです」と述べている。

サギエ氏は、権力者の責任を追及しようとするたびに、治安当局が内戦を起こして脅すのはおかしいと述べた。「誰も責任を問われないのであれば、我々国民が被害者であり続けることになるのです」

サギエ氏はさらに、「今はっきりしているのは、ビタール判事が反撃しているということです。彼らはビタール氏が外国大使館から指示を受けていると非難しました。けれども、オウェイダット裁判官は米国人の被拘禁者を釈放した人物なのです。彼らはビタール氏がどの裁判官も起訴しなかったと非難しましたが、ビタール氏はオウェイダット裁判官を含む4人の裁判官を起訴しました。ビタール氏に対する非難はすべて的外れとなったのです。では、彼らはどのような言い訳を使ってビタール氏をこの事件から外すつもりなのでしょうか」と述べた。

25日、オウェイダット氏は爆発事件の捜査で拘束されたすべての容疑者の釈放を命じ、ビタール氏を告訴した。

オウェイダット氏が釈放した者の中には、ベイルート港の警備責任者であるモハメド・ジアド・アルウフ氏も含まれており、彼はレバノンの二重国籍者で、最終的に米国に渡った。

一方、41人の野党議員は27日に、ビタール氏がこの事件の主任調査官を解任されたことを非難する声明を発表した。この声明は、ビタール氏の解任を支持するヒズボラとアマルに対する挑戦と見られている。

議員たちは、「代理の裁判官を任命することにより、司法調査官の特権を害すること」を一切拒否した。彼らはまた、「到達点からの捜査の再開と、起訴状の速やかな発行および司法審議会への付託」を求めた。

ハリマ・カークール議員は、「問題は、政治権力が司法に介入していることであり、それが司法制度の劣化につながり、次いで国家の完全な崩壊をもたらすのです」と述べた。

カークール氏はさらに、「オウェイダット氏は捜査の抹殺を目的とした違法行為の責任を問われるべきです」と述べた。

ビラル・アブダラ議員はオウェイダット氏を擁護し、「彼に対するあらゆる攻撃」を非難した。

アブダラ氏は「オウェイダット氏の故郷であるイクラム・エル・カロブは、彼が受けている攻撃、非難、不信に対して、黙っていないでしょう」と述べている。

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