
ロンドン:イスラエルはハマスとの戦いでガザの住民を意図的に飢餓状態に陥れており、戦争犯罪とジェノサイドの責任を問われるべきだと、国連当局者が火曜日に述べた。
食料への権利に関する特別報告者であるマイケル・ファクリ氏は、10月に戦争が始まって以来、イスラエルは意図的に食料供給を遮断し、ガザへの食料の流れを制限してきたとガーディアン紙に語った。
ガザでは、基本的な物資が極端に不足しているため、約220万人の市民が飢餓や深刻な栄養失調に直面している。
ファクリ氏は、国際刑事裁判所ローマ規程によれば、市民から意図的に食糧を奪うことは戦争犯罪であり、「故意に救援物資を妨げることを含め、生存に不可欠な物を奪うこと」はその定義に該当すると述べた。
人権団体は、イスラエルがガザ内での作戦で飢餓を利用していると繰り返し非難してきた。この行為は、国連安全保障理事会が2018年に国際法違反であり戦争犯罪であると概説したものである。
「人道援助の通行を意図的に遮断したり、ガザの小規模な漁船や温室ハウス、果樹園を意図的に消滅させたりする理由はない」
「イスラエルは、パレスチナ人であるという理由だけで、パレスチナの人々を全体的あるいは部分的に破壊する意図を示している」
ガザの状況は “ジェノサイド “のひとつであり、イスラエル全体が、個人、政府ではなく、罪があり、責任を負うべきだ と述べた。
「イスラエルがガザへの出入りを制限していたため、ガザはすでに非常に脆弱な状況にあった。そんな中戦争が始まり、イスラエルは(パレスチナの)大多数を瀬戸際に追いつめた。そのため容易に多くを飢えにさらしている」とファクリ氏は言う。
「民間人がこれほど早く、これほど完全に飢餓状態に陥ったのは見たことがありません。イスラエルは単に民間人を標的にしているだけでなく、パレスチナ人の子どもたちに危害を加えることで、パレスチナ人の未来に泥を塗ろうとしているのです」
ファクリ氏はまた、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員12人がハマスと関係があり、10月7日に1200人が死亡したイスラエルへの攻撃を行ったとイスラエルが主張したことを受け、UNRWAへの資金援助を削減した国々を批判した。
UNRWAは、占領地と中東全域の約600万人のパレスチナ難民に食糧、医療、教育、その他の基本サービスを提供している。
「少数の人々に対する根拠のない主張に基づいて、ほとんど即座に資金援助を打ち切ることは、複数の国にいるすべてのパレスチナ人に対する集団的懲罰以外の目的はない。この命綱を取り下げた国々は、間違いなくパレスチナ人の飢餓に加担している」
「イスラエルは戦争犯罪には例外があると主張するだろう。しかし、ジェノサイドに例外はなく、イスラエルがなぜ民間インフラ、食糧システム、人道支援者を攻撃し、これほどの栄養失調と飢餓を許しているのか、議論の余地はない……ジェノサイドの罪は国家全体の責任を問うものであり、ジェノサイドからの救済はパレスチナ人の自決の問題である」
「前進する道は、単に戦争を終わらせることではなく、実際に平和を実現することでなければならない」