
ラマッラー:イスラエル軍は一夜にしてヨルダン川西岸地区のパレスチナ行政首都ラマッラーに突入、難民キャンプにいた16歳の少年を殺害した。
マフムード・アッバース大統領率いるパレスチナ自治政府の本部があるラマッラーでは、イスラエル軍が数十台の軍用車両を走らせたと目撃者が語った。
パレスチナ保健省によると、イスラエル軍はアムアリ難民キャンプを襲撃中、16歳のムスタファ・アブ・シャルバク君を射殺した。
パレスチナの通信社WAFAによると、イスラエル軍がキャンプを襲撃した際に対立が起こり、「その際にパレスチナの若者に向けて実弾が発射され、アブ・シャルバクは首と胸を負傷した」という。
イスラエル軍はコメントを求めてもすぐに返答しなかった。
ガザ紛争と並行してヨルダン川西岸地区では暴力が急増しており、イスラエル兵や入植者との衝突で少なくとも400人のパレスチナ人が死亡している。
目撃者によると、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区トゥルカルムの主要道路も破壊したという。
WAFAはまた、イスラエル軍がヨルダン川西岸の都市ナブルスを襲撃し、4月にヨルダン川西岸地区で英国系イスラエル人の母親と娘2人が殺害された事件の実行犯としてイスラエルに告発されていた男の自宅を爆破したと報じた。
この男、モアズ・アル=マスリは昨年5月、ナブルスでイスラエル軍に殺害された。
パレスチナ囚人クラブによると、イスラエル軍は一晩中、ヨルダン川西岸地区全域で少なくとも55人のパレスチナ人を拘束した。
ロイター