
ジュネーブ:国連の専門家は木曜日、イスラエルはハマスとの戦争で広範な「飢餓キャンペーン」を行い、ガザの食糧システムを破壊していると述べた。
援助関係者は、イスラム主義パレスチナ・グループに対する戦争が始まって5ヶ月が経過し、飢餓が迫っていると警告している。一方、ガザの孤立した北部の病院では、子供たちが栄養失調で死に始めているという。
「イスラエルは、ガザへの人道援助の流入を拒否し、制限しているだけではない。イスラエルは、ガザの食糧システムを破壊しているのです」国連食糧権特別報告者のマイケル・ファクリ氏は、国連人権理事会でのスピーチでこう述べた。
「イスラエルは、ガザのパレスチナ人民に対して飢餓キャンペーンを展開しています」と彼は付け加えた。また、小規模な漁業をする人々まで巻き込んでいるといった。
イスラエルは、ガザへの救援物資の搬入を制限することを否定し、先週から民間業者と協力して救援物資の搬入を始めている。また、ハマスとの戦いであるとして、民間人への攻撃も否定している。
イスラエルは人権理事会の討議にオブザーバーとして参加しており、発言の機会が与え垂れている。
レバノン系カナダ人の法学教授であるファクリ氏は、特定のテーマや危機について報告や助言をするよう国連から命じられた数十人の独立人権専門家の一人である。
彼は、漁業と気候変動について話す予定だったが、ジュネーブ理事会(47カ国)で行われたスピーチの前半の大半は、ガザ情勢を取り上げた。
彼は、イスラエルが小規模漁民を標的にし、海へのアクセスを拒否し、ボートや小屋を破壊していると主張した。
10月7日以来、ガザの漁業セクターの約80%が破壊されており、ガザ市の主要港ではイスラエル軍によってすべてのボートが取り壊されていると述べた。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は木曜日、国際的な圧力が高まっているにもかかわらず、イスラエルはガザ南部のラファを含むハマスへの攻撃を続けるだろうと述べた。
彼は、「国際的な圧力が高まっているが、特に国際的な圧力が高まれば、我々は団結しなければならない。戦争を止めようとする動きに対して、団結して立ち向かう必要がある」と語った。
エジプトとの国境に近い飛び地の最南端にあるラファには、約150万人が押し寄せていると推定されている。そのほとんどは、イスラエルの軍事的猛攻撃から逃れるために、北にある自宅から逃れてきた人々だ。
イスラエルの陸軍士官養成学校の卒業式で演説したネタニヤフ首相は、ハマスの犯罪をイスラエルになすりつけようとする「計算された試み」に対して、イスラエルは反撃しなければならないとも述べた。
さらに、イスラエルは「ハマス最後の拠点であるラファを含む」ガザ全域で活動すると付け加えた。
「ラファで行動するなと言う者は誰であれ、戦争に負けるよう我々に言っているのだ」と発言した。
ロイター