
ロンドン:国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は24日、ガザ向けの人道支援物資を積んだトラックがイスラエル当局に追い返されたと報告した。
国連難民救済事業機関のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、イスラエルが必要不可欠な医薬品を差し止めたと非難した。ラザリーニ氏によれば、軍は麻酔薬や浄水剤などを、軍事利用される可能性のある「二重使用」品目であるとして、制限を課しているという。
同援助団体は、伝統的にラマダンの断食明けに食べられているナツメヤシの実の領土への持ち込みをイスラエル当局が拒否していることについても、同様の懸念を表明している。
「人道支援物資の移動と、基本的で重要な物資の搬入を促進し、加速させる必要がある」とラザリーニ氏は述べた。「200万人の命がかかっている。無駄にしている時間はない」
イスラエル当局は、医療用ハサミにまつわる事件の発生を否定した。ソーシャルメディアに投稿されたメッセージの中で、彼らは 「嘘をつくことは必死さを表している」と書いた。
一方、スペインの慈善団体「オープン・アームズ」の船は火曜日、200トンの食糧援助を積んでキプロスからガザ地区に向けて出航した。この船は、2~3日でガザ地区に到着する予定であり、新しく設立された海上援助物資輸送メカニズムの最初の試行である。