
ロンドン:共和党の下院議員が、ガザを第二次世界大戦中、原爆で破壊された日本の2つの都市「長崎と広島」のように爆撃すべきだと示唆する発言を録音され、米国内で非難を浴びている。
YouTubeに公開された音声の中で、ティム・ウォルバーグ下院議員は25日、ミシガン州ダンディーでの一般市民との会合で、ワシントンは飛び地での人道支援に「一銭」も使うべきではないと述べた。
その代わりに、この元牧師は、援助金はアメリカの「一遍の間違いもなく、最大の同盟国」であるイスラエルに与えられるべきだ。ガザは長崎や広島のようになるべきだ」と述べ、「戦争を早く終わらせるんだ」とさらに付け加えた。また、ウクライナとロシアの紛争も同様に迅速に終結させる必要があると語った。
同議員は日曜日の声明で、メディアが彼の発言を誤って報道したと述べ、核兵器の使用を示唆したことは否定したが、イスラエルはガザでの戦争に “可能な限り迅速に “勝利する必要があると考えて
いると主張した。
「短い音声の中で、私はイスラエルとウクライナの双方ができるだけ迅速に戦争に勝利する必要性を伝えるために比喩を使った。この比喩の使用と文脈の削除によって、私のメッセージは歪められたが、私はこれらを全面的に支持し、同盟国の側に立っている」
アメリカ・イスラム関係評議会は声明で、議員の言葉は “大量殺戮への明確な呼びかけ “だと述べた。
CAIRのダウド・ワリド事務局長は、「これは、人命と国際法を重んじるすべてのアメリカ人によって非難されるべきだ。パレスチナ人の命に価値はないという、冷ややかなメッセージである」と述べた。
ウォルバーグ下院議員の音声を流した、ソーシャルメディアXのあるユーザーは、「秘密のタウンホールで、現職のアメリカ下院議員が大量虐殺について個人的につぶやくことに違和感を覚えないのだろうか」と述べた。また別のユーザーは、「まさにイエス・キリストがすることだろう?」と述べた。
イスラエルは、10月7日にハマス過激派による攻撃を受け約1200人が死亡し、ガザでの軍事作戦を開始した。それ以来、ガザでは3万人以上が殺害されたと言われている。
バイデン政権は、年間約40億ドルに上るイスラエルへの財政支援を停止するよう圧力を強めてきたが、今なお抵抗勢力により反対されている。しかしながら、ガザでの即時停戦を求める国連の投票に、米国は棄権した。