• WHO総長、戦争を引き起こした「野蛮な暴力行為」を改めて非難し、「残された人質の解放」を要求

ジュネーブ：国連とその他の国際援助機関は日曜、ガザの6ヶ月に渡る戦争による壊滅的な犠牲者を非難し、パレスチナ領土が「壊滅的な状況」と警告した。

国際赤十字赤新月社連盟（IFRC）は、「6ヶ月はひどい節目だ」と述べ、紛争の深刻さの中で「人権はもはや見捨てられた」と警告した。

ガザ紛争は10月7日、ハマス武装勢力による前代未聞の攻撃で勃発し、イスラエルの集計によれば、大半が’民間人の1,170人が死亡した。

武装勢力はまた、250人以上の人質を取り、そのうち軍が死亡したと発表した34人を含む129人は未だガザに残っている。

ハマスが統治するガザの保健省によれば、イスラエルの報復攻撃によって、ガザでは少なくとも33,175人が死亡した。

世界保健機関（WHO）のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、戦争を引き起こした 「野蛮な暴力行為 」を新たに非難し、「残っている人質の解放 」を要求した。

しかし、「この残虐行為は、イスラエルがガザで続けている恐ろしい砲撃、包囲、医療システムの破壊を正当化するものではなく、援助関係者を含む何十万人もの市民を殺傷し、飢餓に陥れている」と強調した。

「食糧、燃料、衛生設備、避難所、安全保障、医療といった基本的なニーズが否定されることは、非人道的で耐え難いことです」と同事務局長はXに投稿した。

WHOによれば、ガザの36の主要病院のうち、部分的に機能している病院は10しかない。

テドロス氏は、特に「ガザで何千人もの子どもたちが死亡し、痛ましい負傷を負った」ことに憤慨し、「人類の汚点として歴史に残るだろう」と述べ、さらに「現在、そして未来の世代に対するこの攻撃を終わらせなければならない」と続けた。

国連パレスチナ難民救済機関（UNRWA）のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「ガザの地獄は日に日に深まっている」と述べた。

「レッドラインを含むすべての一線を越えた。この戦争は、人間が他の人間に危害を加える為、誤用したテクノロジーによって、はるかに悪化した。その結果、人為的な飢饉が乳児や幼い子供たちの体を蝕んでいる」とラッツァリーニ氏はXに投稿した。

ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、13,000人以上の子どもたちが亡くなったと報告した。

「家、学校、病院は廃墟と化している。教師、医師、人道支援者が殺害された。飢饉が迫っている」と同事務局長は土曜、Xに投稿した。

国連のマーティン・グリフィス人道問題担当事務次長は土曜、「人道への裏切りに対する清算」が必要だと主張した。

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のジャガン・チャパガイン事務総長は、「壊滅的な状況」とし、「何百万人もの命が飢餓の危険にさらされている」と警告した。

IFRCは日曜、パレスチナ赤新月社（PRCS）の職員がガザで殺害されたと発表した。

モハマド・マヘル・ハリル・アベドさんの遺体が日曜に発見されたが、彼は3月24日にハーン・ユーニス南部のアル・アマル病院から避難している間に殺害されたという。

PRCSの職員とボランティアは、10月7日以来16人が殺害されている。

イスラエルのマゲン・ダビデ・アドム（MDA）の職員やボランティアも3人殺害された。

ジュネーブ条約の管理者である赤十字国際委員会（ICRC）にとって、ガザへの「安定した人道援助の流れ」は不可欠だが、それは「解決策の一部にすぎない」。

「双方は、巻き込まれた市民を犠牲にすることなく、軍事作戦を実施しなければならない」と

テドロス氏はXに投稿した。

同氏はさらに、ガザで亡くなった人の70％以上が女性と子どもであると指摘し「双方の当事者に銃を封じるよう求めます。平和を訴えます」と続けた。

AFP