
エルサレム:イスラエルは、南部の都市エイラート近郊の領空に侵入した「不審な」標的に対し、「Cドーム」と呼ばれる艦船搭載型防空システムを初めて実戦配備した。
「Cドーム」は、ロケットやミサイル攻撃を迎撃する為の防空システム「アイアンドーム」の洋上バージョンである。
月曜の夕方、イスラエル国防軍(IDF)は、2月にパレスチナ過激派ハマスの同盟国であるイエメンのフーシ派からの弾道ミサイルを迎撃したエイラート周辺での警戒態勢を報告した。
「敵機の侵入によりエイラート地域で鳴り響いたサイレンを受け、イスラエル海軍は領内に侵入した不審な航空目標を確認した」と、イスラエル国防軍は火曜未明に発表した声明で発表した。
敵機は「Cドーム」海上防空システムによって迎撃に成功した。
負傷者や被害は報告されていない。
IDFの広報担当者は、「不審な」標的がドローンであったかどうかは確認しなかったが、AFPに対し、これは実戦での「初めての『Cドーム』の実戦配備」であったと明かした。
国営の「ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ」によると、「Cドーム」はドイツ製の戦闘艦、サール6型コルベットに搭載され、「アイアンドーム」と同じ迎撃ミサイルを使用する。
陸地に設置されたアイアンドームは、ハマスが統治するガザ地区から発射されたロケットを迎撃するために頻繁に使用されてきた。
この防空システムは、発射1回につきおよそ5万ドルかかる。
AFP