
ジュネーブ: 赤十字国際委員会(ICRC)は、ガザにいるパレスチナ難民のための国連機関に取って代わる任務を負っていない、と同機関の事業部長が月曜日に発表したコメントで述べた。
イスラエルが1月、UNRWAの3万人の職員のうち12人が、イスラエルの公式発表に基づくAFP通信の集計によれば、約1160人(ほとんどが民間人)の死者を出した10月7日のハマス攻撃に関与していると非難したことで、UNRWAは論争に巻き込まれた。
ハマスが統治するパレスチナ自治区の保健省によれば、イスラエルの報復攻撃によって、ガザでは3万5000人近くが死亡し、そのほとんどが女性と子どもだという。
国連は即座に関係者を解雇し、国連の中立性を評価するために内部調査を開始した。
ICRCのピエール・クラヘンビュール事業部長は、スイスの日刊紙『ル・タン』のインタビューに対し、「われわれはまったく異なる任務を負っている」と語った。
UNWRAの任務は国連総会によるもので、ICRCの任務はジュネーブ条約によるものです。ICRCはUNRWAの任務を引き継ぐことはできません。
2014年から2019年にかけてUNRWAのトップを務めたことのあるクラヘンビュール氏は、「他の組織に取って代わらなくとも、私たちにはすでに十分な仕事がある」と述べた。
先週、フランスの元外相カトリーヌ・コロンナ率いる独立グループの報告書は、イスラエルはUNRWAの職員の一部がハマスなどの「テロ組織」とつながっているという証拠を提出しなかったと結論づけた。
UNWRAは、1948年のイスラエル建国当時に逃亡または追放されたパレスチナ人、あるいはその子孫と定義されるパレスチナ難民に食糧を供給する重要な機関である。
3月、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ代表は、イスラエルがUNRWAの解体を求め、主要な支援国がイスラエルからの非難を理由に資金提供を凍結し、ガザの人々が絶望的な人道危機に直面していることから、UNRWAは「限界点に達している」と述べた。
AFP