
カイロ:ボランティアとしてガザを離れた米国の血管外科医は水曜日、そこで直面した負傷の規模は、何も準備できていなかった次元と語った。
一日に何十人もの患者が来る。そのほとんどが若い。ほとんどが榴散弾による複雑な負傷に直面している。ほとんどが切断に至る。
ジョージア州アトランタ出身のシャリク・サイード医師はカイロでロイター通信に語った。
「多くが13、14、15、16、17歳の患者でした。ほとんどが榴散弾による傷で、私が扱ったことのないものでした」
ガザのヨーロッパ病院では、1日に40~60人の患者を担当したという。その大半は切断患者だった。
「残念なことに、感染症も非常に多いので、一度切断したところが治らないと、また切断することになるのです」
彼が行った手術の約70%は榴散弾によるもので、残りは主に爆風による負傷と建物の倒壊によるものであった。
ガザ・ミッションを率いたニューヨーク州出身の麻酔科医イスマイル・メア医師は、今月ガザ南部に到着したとき、ボランティアの衛生士たちは「現実を目の当たりにして言葉を失った」と語った。
メア医師は、災害医療救援と医療支援に重点を置くIMANA Medical Reliefの会長を務めており、これまで34カ国、250万人以上の患者に治療を提供してきた。
彼は過去に何度かガザを訪れたことがあるが、今回見たものは想像を絶するものだった:「ハーン・ユーニスは、本当にどこもかしこも破壊され、建物はひとつも建っていなかった」
世界保健機関(WHO)によると、200万人以上の住民にサービスを提供していた36の病院のうち、4月上旬までにある程度機能していたのはわずか10だった。
医療施設は医薬品、機器、スタッフ、電源が不足している、とメア医師は言う。彼がいま最も恐れているのは、ガザ住民230万人の半数が避難している南部の都市ラファへのイスラエル軍の攻撃が予想されることだ。
「ラファが攻撃されないことを祈ります。それは完全な大惨事となるでしょう」
ロイター