
ガザ : ガザ地区で初めてコロナウイルス感染が確認された 2 名は先月、 25 万人のイスラム教徒と共に政府の勧告を無視して開催されたパキスタンでの集会に参加していた、と月曜日に政府関係者および家族が語った。
パキスタン政府はラホール近郊で毎年開催されるタブリーグ・ジャマートによる 5 日間集会の中止を強く要請していた。
しかし保守系スンナ派宣教運動の主催者側は政府の延期勧告を無視した。
今月エジプトを経由してパキスタンからガザ地区に戻ったパレスチナ人 2 名が COVID-19 にどこで感染したかは明らかではない。
だが、イスラマバードにあるパレスチナ大使館は声明で、 2 名は「集会に反対するパキスタン政府の勧告に逆らって」開催された集会に参加していたことを発表した。
オマール・アル=タバティビは 79 歳になる彼の祖父と友人のアメール・ドグモシュがラホールでの集会に参加したと語った。
保健省は以前の声明で男性たちの年齢を誤って 30 代と発表していた。
「祖父はパキスタン滞在中に集会について偶然にも友人から知らされ、参加したいと思ったのだ」とタバティビは言う。
祖父はパキスタンを離れた後、数日間エジプトに滞在し、長時間かけて陸路でガザ地区に戻ってきた、とタバティビは述べた。
「祖父はパキスタンではなくエジプトでコロナに感染したかもしれない。本当のところは誰にもわからない」と彼は付け加えた。
彼によると、このニュースが流れてから家族はソーシャルメディア上ならびに直接の批判を浴びている、という。
「弟が今日ゲーム店に行ったら、祖父がコロナに感染しているのだから家に帰れと店主に追い出された」
ガザの保健省は男性 2 名はガザ地区に入国してから即時に隔離措置が取られており、市民との接触はない、としている。
彼らの容体は安定している、とのことだ。
オマールによると、祖父は高血圧と糖尿病の持病を患っているという。
「彼とは昨晩電話で話をしたが、大丈夫で回復している、と言っていた」とのこと。
国連はガザ地区の高い貧困率と脆弱な医療体制を念頭に、 2007 年からイスラエルによる封鎖が続くこの沿岸地域における COVID-19 の流行は大惨事となる可能性があると警告している。
AFP