
ガザ:パレスチナ人外科医で、ガザの医療複合施設アル・シファの元整形外科部長アドナン・アル・ブルシュ氏が4月19日、イスラエルの拘置所で拷問を受け死亡した。
パレスチナ囚人協会の声明によると、アル=バーシュ医師(50)は、ヨルダン川西岸地区にあるイスラエル運営の収監施設、オーフェル刑務所で死亡した。
パレスチナ市民問題委員会によると、彼の遺体はイスラエル当局に収容されたままだという。
パレスチナ囚人協会は、イスラエルに拘束された医師の死を “暗殺 “と表現した。
ガザ最大の病院アル・シファで著名な外科医だったアル・バーシュ医師は、イスラエル軍に逮捕されたとき、ガザ地区北部のアル・アワダ病院で働いていたとされる。
イスラエルの刑務所は4月19日、アル=バーシュ医師の死亡を認め、医師は “国家安全保障上の理由 “で拘束されていたと主張した。
しかし、刑務所の声明には死因の詳細は記されていない。刑務所のスポークスマンは、事件は調査中であると述べた。
国連パレスチナ占領地特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏は木曜日、パレスチナ人外科医の死に「非常に憂慮している」と述べた。
「パレスチナ人を保護するための具体的な対策を講じるよう、外交界に強く求める。今日、イスラエルの占領下で安全なパレスチナ人はいません」と彼女はXに書いた。
イスラエルがガザ地区への報復爆撃作戦を開始した10月7日以来、国連の数字によれば、イスラエル軍は包囲されたパレスチナの飛び地の医療施設に対して435回以上の攻撃を行い、少なくとも484人の医療スタッフを殺害している。
しかし、ガザの保健当局は声明で、アル=バーシュ医師の死によって、現在進行中のパレスチナ人地区への攻撃で殺害された医療従事者の数は496人に上ると述べた。
パレスチナ人囚人団体の報告によると、イスラエル軍は10月7日以来、ヨルダン川西岸地区だけで8000人以上のパレスチナ人を拘束している。そのうち280人が女性で、少なくとも540人が子どもである。