ベイルート: シリアの米国が支援するクルド人主導の部隊は、2014年にイラク兵の大量殺害に関与した疑いのあるダーイシュ過激派2人をバグダッドに引き渡したと、戦争モニターが伝えた。
シリア人権監視団の報告は、イラク国家情報局がイラク国外から3人のダーイシュメンバーを国内に連れ帰ったと発表した翌日に行われた。同情報局は詳細を明らかにしていない。
ダーイシュは2014年にサダム・フセインの故郷ティクリットを占領した後、推定1700人のイラク兵を捕らえた。兵士たちは近くのキャンプ・シュパイヒャー(かつての米軍基地)から逃げようとしていた。
ティクリットを占領した直後、ダーイシュ武装勢力が兵士を射殺する生々しい画像が投稿された。
クルド人主導のシリア民主軍のスポークスマン、ファラッド・シャミ氏は、アメリカの支援を受けた部隊がダーイシュのメンバー2人をイラクに引き渡したと述べた。
イラク当局が3人目の容疑者をどこから連れてきたのかは、すぐには明らかにされなかった。
ダーイシュの虐殺として知られる2014年の殺害事件は、イラク全土に怒りを巻き起こし、ダーイシュとの戦いにおける民兵の動員を部分的に煽った。
イラクは過去数年間、ダーイシュのメンバー数十人を裁判にかけ、後に処刑した。
連合軍によれば、2人のダーイシュメンバーは、かつてダーイシュが自称するカリフ制の首都であったシリア北部の都市ラッカでのアメリカ主導の連合軍との共同作戦で最近捕らえられた20人のうちの1人であった。
2017年にイラクで、そして2019年3月にシリアで敗北したにもかかわらず、過激派の潜伏セルは依然として活動しており、シリア政府軍に対して致命的な攻撃を行っている。
シャミ氏によると、金曜日の夜、爆発物を仕掛け、自爆攻撃者が運転する車が、デイル・エル・ズール軍事評議会の軍事検問所を襲撃しようとしたという。このアラブ系住民が多数を占める派閥は、シリア東部のシュヘイル村にあるSDFの一部である。
シャミ氏によれば、警備隊が車を止めようとしたところ、犯人は自爆し、米軍に支援されている戦闘員3人が死亡したという。
この攻撃の責任を直ちに主張する者はいなかったが、IS過激派による過去の爆発と類似していた。
シリア防衛軍は、捕虜となったダーイシュ戦闘員1万人以上を約12の収容施設に収容しており、その中には本国が送還を拒否している外国人2000人も含まれている。
AP