
国連/ジュネーブ:イスラエルとハマスの戦争によるガザ地区の死者数は3万5000人を超えているが、イスラエルが死者数の突然の変更に疑問を呈したため、同地区の保健省が死者数の内訳を更新したと、国連が月曜日に発表した。
国連のファルハン・ハク報道官は、国連が7カ月に及ぶ紛争に関する報告で定期的に引用している同省の数字は、「完全に身元が確認された人々」の死者24,686人の内訳を反映したものだと述べた。
「まだ身元が完全に確認されていない死体が約1万体以上あり、その詳細(どれが子どもで、どれが女性なのか)は、身元確認が完全に完了した時点で改めて明らかになる」と、ハク氏はニューヨークで記者団に語った。
イスラエルは先週、女性と子どもの死亡者数が突然半減した理由を質問した。
ハク氏は、これらの数字は身元が確認された遺体(子ども7,797人、女性4,959人、高齢者1,924人、男性10,006人)に対するものだとし、次のように付け加えた: 「保健省によれば、死傷者の詳細を完全に確認するための文書化作業は進行中である」
イスラエル外務省のオレン・マルモースタイン報道官は月曜日、パレスチナ武装勢力ハマスが数字を操作していると非難し、次のように述べた 「それらは正確ではなく、現地の現実を反映していない」
「ハマスの宣伝文句を、検証プロセスも経ずに鸚鵡返しすることは、方法論的に欠陥があり、プロフェッショナルではないことが何度も証明されている」と彼はソーシャルメディアに投稿した。
ハク氏は、ガザにいる国連チームは、戦争が続いていることと、死者の数が非常に多いことから、ガザ保健省(MoH)の数字を独自に検証することができなかったと述べた。
「残念なことに、私たちは数年おきに、ガザで大規模な死傷者が発生した際に、保健省と死傷者数について調整した悲しい経験があります」
世界保健機関(WHO)のマーガレット・ハリス報道官は、「ガザの保健省とは長年にわたって協力関係にあり、保健省のデータ収集・分析能力は高く、これまでの報告も信頼に足るものであった」
「実際の数字はもっと高いかもしれません」と彼女は言った。
ロイター