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フーシ派、国連仲介の停戦回復と政府側との交渉に合意

携帯電話を見るフーシ派の武装勢力。2021年12月21日、イエメン・サヌア。(AFP)
携帯電話を見るフーシ派の武装勢力。2021年12月21日、イエメン・サヌア。(AFP)
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07 Apr 2023 01:04:27 GMT9
07 Apr 2023 01:04:27 GMT9
  • アナリストは、サウジアラビアとイランが最近和解したことと、フーシ派が軍事的利益を達成できないことが、今回の驚くべき方向転換につながったとしている。
  • フーシ派はまた、政府支配地域の石油インフラへの攻撃を停止し、イエメン各県のすべての高速道路を開放し、タイズの包囲を終了することに合意した。

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメン政府当局者と地元メディアは木曜日、フーシ派が、失効した国連の仲介によるイエメンでの停戦を6か月間回復し、拘束しているすべての捕虜の交換について協議し、イエメン政府と直接交渉することに合意したと発表した。

フーシ派は、その見返りとして、支配地域の公務員への給与の支払い、サヌア空港とホデイダ港の制限緩和を得る。

2人のイエメン政府当局者がアラブニュースに語ったところによると、サウジアラビア当局者はリヤドのイエメン大統領指導評議会に、フーシ派が、停戦と捕虜交換に加えて、国連の支援の下、直接会談でイエメン政府と6か月間交渉し、2年間の移行期間について話し合うことに合意したと伝えた。

ラシャド・アル・アリミ氏が議長を務める同評議会は、最新の和平提案への対応を協議するためにリヤドで招集され、水曜日にサウジ国防大臣のハーリド・ビン・サルマン王子と会談した。

両当局者は、紛争を終結させる包括的な和平合意につながるのであれば、評議会のメンバーはフーシ派との直接交渉に参加する用意があると述べた。評議会はまた、フーシ派が合意の条件を遵守することの保証を求めた。

和平提案を長い間拒否してきたフーシ派は、前例のない今回の驚くべき方向転換で、政府支配地域の石油インフラへの攻撃を停止し、イエメンの各県のすべての高速道路を開放し、タイズの包囲を終了することにも同意した。

サウジ当局は、フーシ派代表との交渉に基づいて、イエメンの和平合意につながるような、紛争当事者間の妥協を達成するための戦略を策定した。

「国連主導のイニシアチブを支援するためのサウジアラビアのアイデアです」と、イエメン政府関係者はアラブニュースに対し、記者への説明権限がないため匿名を条件に語った。

「これは、敵対行為とすべての軍事活動の停止を宣言し、信頼を確立し、技術委員会を設置してすべての港を開放し、国家形成と移行期間につながる直接交渉を中心とした長期の和平計画です」

同政府関係者は、サウジアラビアが大統領指導評議会の回答をフーシ派に伝えることになると付け加えた。前回の停戦協定は、双方が停戦延長の合意に至らず、昨年10月に崩壊した。

イエメンのニュースサイト『アル・マスダール・オンライン』は、フーシ派が、アラブ連合軍が合意発効から1年以内にイエメンを去ることを要求し、また、放置されている石油貯蔵施設「セイファー」への国連の引き揚げチームの迅速な派遣を許可することを約束したと報じた。セイファーは、イエメン紛争が始まって以来、ほとんどメンテナンスされることなくイエメン沖の紅海に係留されており、壊滅的な石油流出の恐れが高まっている。

イエメンのアナリストは、サウジアラビアとイランが最近和解したことと、フーシ派が軍事的利益を達成できないことが、今回の驚くべき方向転換につながったとしている。

「フーシ派はイランの支援を失うことを恐れています」と、アル・マスダール・オンラインの編集者アリ・アルファキ氏はアラブニュースに語った。 「イランはサウジアラビアとの協定で、この地域でのプロジェクトを停止することを約束しており、フーシ派はその駒の1つです」

アルファキ氏は、和平を急ぐフーシ派に影響を与えたもう一つの要因は、軍事的に敵を打ち負かすことができなかった後、再編成して地域大国と交渉することを望んでいることであると付け加えた。

「フーシ派は、これまで以上の成果を上げられないところまで来ており、イランの援助がなくなれば、彼らは敵の攻撃にさらされやすくなり、大きな損失を被ることになります」とアルファキ氏は述べた。

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