
ブリュッセル: ガザのラファ検問所へのEUミッション派遣に関する協議は予備段階にあり、イスラエルとハマスの戦争が終結しない限り、派遣は実現しないだろう、とEU高官は金曜日に述べた。
EUの外相は月曜日にブリュッセルで月例会議を開き、ガザへの人道援助物資の輸送をいかに改善するかを話し合う。
人の外交官によれば、アメリカはEUに対し、EU国境支援ミッション(EUBAM)ラファの復活を提案したという。
同検問所はエジプトからの援助物資の主要な入口であり、イスラエル軍が約3週間前にガザ側から支配権を奪って以来、閉鎖されている。
ラファ市は現在、イスラエル軍の攻撃を受けており、国連最高裁判所の判事たちは金曜日に、この攻撃を直ちに停止すべきだと述べた。
「現在、現地にいる人々がさまざまな当事者と話し合い、どのようにすればそれが可能になるかを見極めているとしても、我々は非常に予備的な段階にいる」と高官は語った。
同高官によれば、EUのジョゼップ・ボレル外交政策委員長は月曜日、27カ国の加盟国から、「ミッションの派遣を可能にする何らかの作戦上の結論」を出すよう命じられる可能性があるという。
ボレル氏によれば、「現在の状況では、戦争状態でもない」
「我々は将来について話しているのだ」と同高官は語った。
EUの外交官3人は、話し合いはテーブルにつくだろうが、具体的な話し合いは何もないと述べた。そのうちの一人は、この提案は 「望み薄 」だと述べた。
このミッションにはEU加盟国の全会一致の承認が必要だ。また、EUBAMは文民ミッションであり、潜在的に危険な作戦であることを考えると、人員と装備は適応させる必要がある。
外交官たちは、エジプトとイスラエルも賛成している場合にのみ、このようなミッションが実施される可能性があると述べた。
米政府高官によると、ワシントンはラファ検問所の開設を確保するための選択肢を検討しているが、確定的な計画はまだないという。イスラエルは、10月7日にハマスがイスラエル南部を攻撃した後、ガザへの攻撃を開始した。
ロイター