

ベイルート : 水曜日、ベイルートの米国大使館付近で銃撃事件が発生し、シリア人の男が逮捕された。
首都ベイルート北部の郊外アワカルにある大使館は、「シリア国籍を持つ人物による銃撃を受けた」と軍がX日付で発表した。
「この地域に配備された陸軍兵士が銃撃源に対応し、犯人に負傷を負わせた」と声明は述べ、「犯人は逮捕され、病院に搬送された」と付け加えた。
アメリカ大使館はXで、「入り口付近で小火器による銃撃があった 」とし、レバノン軍、治安部隊の 「迅速な対応のおかげで、我々の施設とチームは無事だ」と述べた。
AFP通信によると、重傷を負った犯人は、10月7日のパレスチナ過激派組織による前代未聞のイスラエル攻撃以来、イスラエルとハマスが交戦状態にある「ガザを支援するため」に攻撃を行ったと語ったという。
レバノン東部のベカー渓谷に住む犯人の弟も拘束されたと、この当局者は付け加えた。
同大使館は別の声明で、木曜日は通常通り開館する予定だが、それ以外の日は開館しないと述べた。
AFPのカメラマンによると、大使館周辺への立ち入りは封鎖され、近くには兵士が厳重に配置されているという。
レバノンのナジーブ・ミカティ首相は陸軍および治安当局者と会談し、「状況はコントロール下にある」と述べた。
リサ・ジョンソン米大使は現在レバノン国外にいる。
昨年9月、アメリカ大使館で銃を乱射する事件があったが、死傷者は出なかった。
レバノン警察は、犯人は警備員から屈辱を受けたとして復讐を企てた配送ドライバーであったと主張している。
この銃撃事件は、1984年にベイルートのアメリカ大使館別館前で起きた自動車爆弾テロ事件の記念日と重なり、アメリカはイランに支援された過激派組織ヒズボラの犯行と非難した。
レバノンの米外交・軍事ミッションは、1975年から1990年の内戦中に何度も攻撃され、イスラム強硬派は数人の米国人の人質もとっている。
大使館は1983年4月の自爆テロで63人が死亡した後、アワカルに移転した。
AFP