
カイロ:パレスチナのイスラム主義組織ハマス、その同盟組織であるイスラム聖戦、そしてライバルであるマフムード・アッバース大統領のパレスチナ自治政府は、ガザ停戦提案を支持する国連安全保障理事会決議を歓迎した。
「パレスチナ大統領は、この決議の採択を、ガザ地区における我々の人々に対する虐殺戦争を終わらせるための正しい方向への一歩と考えている」と、アッバース大統領の事務所は声明で述べた。
ハマス側は声明の中で、計画の原則を実行するために調停者と協力する用意があると述べた。
ハマスは月曜日、ガザでの戦争の終結を確実にする合意のみを受け入れる用意があると発言した。一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスに対する戦争を継続する決意を表明している。
「ハマスは、安保理決議に盛り込まれた、ガザでの恒久的停戦、完全撤退、囚人交換、復興、避難民の居住地への帰還、ガザ地区の人口構造の変化や縮小の拒否、ガザ地区の人々への必要な援助の提供を歓迎する」と声明で述べた。
アラブ赤新月・赤十字事務局長のサレハ・ビン・ハマド・アル・トゥワイジュリ博士も声明で、決議を歓迎し、停戦は「人命の損失に終止符を打つことにつながる」と述べ、「避難民がガザ地区内の元の家に戻る道を開く」と述べた。
また、国際社会に対し、戦争によって避難したガザ地区住民への人道支援と開発支援を強化するよう訴えた。
ジョー・バイデン米大統領は先月、停戦合意の概要を説明し、段階的に停戦を進め、最終的には戦争の恒久的な終結に導くことを想定している。しかしイスラエルは、ハマスが敗北するまで一時的な停戦にしか同意しないと言い、ハマス側は戦争終結を保証しない協定は受け入れないと反論している。
紛争が9カ月目に入った月曜日、この案は国連からさらなる支持を得た。安保理の14カ国が米国が作成した決議案を採択し、ロシアは棄権した。
これとは別に、イスラム聖戦は火曜日未明、決議案に盛り込まれた「特に、包括的な侵略停止とイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退への扉を開くという点で、前向きに検討している」と述べた。
ハマスもまた、「わが国民と抵抗勢力の要求に合致する」原則の実行をめぐって、間接的な交渉に参加する意思があると述べた。
イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区では、パレスチナ大統領が「ガザでの即時停戦を求め、パレスチナの土地統一を維持するいかなる決議にも賛成する」と述べ、決議を歓迎した。
イスラエルによる8ヶ月に及ぶガザ地区への攻撃で、37,000人以上のパレスチナ人が死亡したと、ハマスが支配する飛び地の保健当局は述べている。イスラエルの集計によれば、戦争はハマスの過激派が10月7日にイスラエルを攻撃し、1200人を殺害、約250人を拉致したことから始まった。
ロイター