
ベイルート:ヒズボラは、木曜夜のイスラエル軍の空爆でレバノンの村が攻撃されティレのジャンナタにある民家の女性2人が死亡したことを受け、金曜日に攻撃を強化した。
ジャンナタでは10人以上が負傷し、そのほとんどが子供と女性であった。
レバノンのある治安情報筋は、ヒズボラのこの48時間のエスカレーションを「イスラエルへのメッセージだ」と伝えた。
ヒズボラは金曜日の朝、”民間人を死傷させたレバノン南部のジャンナタへの攻撃に呼応して、キリヤト・シュモナとクファル・ソルドの入植地を数十発のカチューシャとファラク・ミサイルで爆撃した “と発表した。
ヒズボラは、「メトゥーラの兵士が使用する建物を適切な武器で攻撃し、直撃弾を命中させた」と述べた。
ヒズボラは一連の声明で、「占領下のクファルショバの丘にあるアルラムタとアルセンマカをミサイル兵器で、またメトゥーラの場所を適切な兵器で標的にした」と発表した。
また午後には、「ミスガブ・アムのスパイシステムを適切な武器で標的にし、破壊に導いた」と発表した。
ヒズボラの攻撃はまた、”ジャル・アルデイル・サイトのスパイ装置 “にも及び、破壊された。
イスラエル軍のアビチャイ・アドレー報道官は、イスラエル北部の地域に対装甲ミサイルが着弾し、兵士2人が軽傷を負ったと述べた。
彼らは治療のため病院に搬送された。
一方、Deir Mimas、Kfarkila、Odaissehの郊外にあるKhiamでは砲撃が行われた。
イスラエルの砲弾はタイベ村の広場に着弾した。
国際的に禁止されている白リンを含むイスラエルの砲撃は、メイズ・アル・ジャバルの近隣で火災を引き起こした。
Tallouseh村もリン弾を使用した砲撃を受けた。
クファルキラでは、噴火による窒息死が2件報告された。
Bint JbeilのAita Al-Shaab郊外も散発的な砲撃を受け、Al-Slouqi渓谷上のHoula郊外は燐弾による砲撃を受けた。
この地域はリタニ・ラインに最も近く、2006年のレバノン戦争でイスラエル軍にリタニ・ライン後方への撤退を求めた国連決議1701に含まれている。
イスラエルの偵察機がティレの村や町の上空を飛ぶのが目撃された。
イスラエル陸軍ラジオは、キリヤット・シュモナに落下した7発のロケット弾の結果、資産やインフラに甚大な被害が出たと伝えた。
レバノン南部戦線では、加速する事態を食い止めるための外交努力が行われている。
イスラエルのメディアによると、イスラエルは、レバノンとの北部戦線の緊張を緩和するためのフランスとアメリカのイニシアチブに関心を示したという。
しかし、イスラエルのヨアヴ・ガラント国防大臣は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が推進するイニシアチブへの参加を否定した。
フランス、アメリカ、イスラエルは、マクロン構想の下、レバノンとの国境における緊張緩和に取り組むためのコンタクトグループを結成することになっていた。
G7サミットでマクロン氏は「フランス、アメリカ、イスラエルは、イスラエルとレバノンの国境の緊張を抑えることを目的としたフランスのロードマップに基づき、三国間の枠組みの中で活動する」と述べた。
しかし、ガラント国防相は、フランスが “反イスラエル政策を採用している “と非難した。
彼は「イスラエルは、フランスが提案した三国間枠組みの当事者にはならない」と述べた。
イスラエルのヘルツィ・ハレビ参謀総長はまた、「軍はヒズボラに対処する準備をしている」と表明した。
ベニー・ガンツ前イスラエル参謀総長(戦時内閣を辞任したメンバー)は、「北方戦線におけるヒズボラとの戦争を終わらせる最善の解決策は政治的解決だ」と述べている。
「政治的圧力によってレバノンとの戦争を防ぐことができるのであれば、我々はそれを行う」
バールバクでの金曜説教で、ヒズボラのシャリーア評議会のトップ、シェイク・モハメド・ヤズベク師は「抵抗勢力は、ガザとヨルダン川西岸地区でイスラエルを追い詰め、イスラエルを泥沼に陥れガザへの戦争を止めるまでこの道を進むと誓っている。支援戦線はその核心を直撃している」と述べた。