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早急な埋葬と遺体の掘り起こしでガザ地区の死者に安息なし

2024年1月9日、ガザ市アルシャビヤ地区近くの住宅街にある仮設墓地に遺体が並ぶなか、イスラエルの爆撃で亡くなった人の浅い墓のそばに座る若者。(AFP)
2024年1月9日、ガザ市アルシャビヤ地区近くの住宅街にある仮設墓地に遺体が並ぶなか、イスラエルの爆撃で亡くなった人の浅い墓のそばに座る若者。(AFP)
2024年1月11日、ガザ市東部アル・トゥファ地区にある仮設墓地で、遺体を包んだ布が泥にまみれて置かれている。その一部は、イスラエル軍がブルドーザーで掘り起こしたものと伝えられている。(AFP)
2024年1月11日、ガザ市東部アル・トゥファ地区にある仮設墓地で、遺体を包んだ布が泥にまみれて置かれている。その一部は、イスラエル軍がブルドーザーで掘り起こしたものと伝えられている。(AFP)
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30 Jan 2024 06:01:47 GMT9
30 Jan 2024 06:01:47 GMT9
  • アルジャジーラのガザ支局長ワエル・アル・ダドゥー氏は、息子がイスラエル軍の攻撃で殺害され、この若きジャーナリストをラファ南部の過密な墓地に埋葬する以外に「選択肢がなかった」と語った
  • ハマスは人質250人を拘束したが、イスラエルはこのうち132人ほどがガザ地区に残っており、その中には少なくとも28人の遺体が含まれるという

ガザ地区(パレスチナ自治区):ガザ地区で激化するハマス・イスラエル戦争は死者にさえも容赦なく、イスラエル軍によって遺体は掘り起こされ、埋葬が病院さらには学校でも急いで行われている。

ガザ市のアル・トゥファ地区では、布に覆われたパレスチナ人の遺体が墓から引きずり出され、泥だらけの地面に横たわっていた。

今月初めにこの場所を訪れたAFPの写真家によると、イスラエル軍はブルドーザーで墓を破壊し、遺体を掘り出したという。

このような死者に対する冒涜は、ガザ地区全域でイスラエル軍が行った2,000以上の墓に対する損傷または破壊行為の一部であると、同地区のハマス宗教省は話している。

イスラエル軍はAFPに対し、「墓地そのものを標的にすることは決してなく、墓地を傷つけたり冒涜したりという方針はない」と語った。

その一方で、戦争中に「墓地が他の民間の場所や建造物と同様に、被害を受ける可能性はある」と述べた。

兵士が墓から遺体を奪ったとの疑惑に対しては別途回答し、イスラエル軍は「情報に基づいて、人質の遺体が発見される可能性がある特定の場所」で行動しているとAFPに語った。

同軍は声明で、「人質のものではないと判断された遺体は、丁重に敬意を持って元に戻されている」と述べた。

この戦争は10月7日のハマスによる攻撃に端を発し、公式統計に基づくAFPの集計によると、この攻撃でイスラエル南部で約1,140人が死亡し、その大半が民間人であった。

この武装勢力は人質も250人拘束したが、イスラエルはこのうち少なくとも28人の遺体を含め、132人ほどがガザに残っているという。

ハマス保健省によると、ガザ地区ではイスラエルの容赦ない軍事攻撃により、少なくとも2万6,637人が命を落とし、そのほとんどが女性と子どもとなっている。

ディール・バラフ中心部の避難民が集まる学校では、サイダ・ジャベールさんが、ソーシャルメディアでジャバリア難民キャンプの破壊された墓地の映像を見たときのことを回想した。

ジャベールさんはAFPに対し、「心臓が止まりそうになりました」と語り、父親、祖父母、その他親戚がガザ地区北部にあるジャバリアの墓地に埋葬されていると付け加えた。

「彼らの魂が震えているのを感じました…どうして平気で墓を掘り、死者の神聖さを汚すことができるのか分かりません」とジャベールさんは語った。

戦闘が止まないため、多くのガザ人は正式な墓地に行くことができず、代わりに間に合わせの墓地に頼っている。

マガジ難民キャンプ中心部にある学校が避難所と化した場所で、一人の女性が砂の地面に手を当てていた。その校庭には彼女の娘が埋葬されていた。

「娘は私の腕の中で息絶えました…私たちは昼夜待っていましたが、娘を緊急治療室に運ぶことはできませんでした」とこの女性は語った。彼女は自身の名を明かさなかった。

そしてAFPに対し、ロケット弾が学校施設に着弾し、ガス缶に引火して致命的な爆発を引き起こしたことを語った。

現場の世話をしている男性によると、そこには50人以上が埋葬されており、それぞれの墓には3~4人の遺体が納められ、レンガや隣接する壁に名前が書かれているという。

死者数は、AFPの記者がガザ地区各地で集団墓地を目撃するほど多くなっている。

その中には、ガザ地区最大のシファ病院の敷地内に連なるように埋葬された遺体も含まれており、人々は石や植物の枝で墓を区切っていた。

「もし私たちが墓地に行ったら、イスラエルから爆撃され命を落とすかもしれない」と病院の敷地内で家族と一緒にテントで暮らすアルファン・ダダールさん(46歳)は語った。

そして、22歳の息子がガザ市内の病院に戻る途中、イスラエル兵に射殺されたことを話した。

「息子の墓に印を付けましたが、今では病院の庭は集団墓地で埋め尽くされています。息子の墓がどれかほとんど分かりません」と彼は語った。

ガザの人々は、戦争が終わったら死者を移すことができるよう願っていると話した。

アルジャジーラのガザ支局長ワエル・アル・ダドゥー氏は、息子がイスラエル軍の攻撃で殺害され、この若きジャーナリストをラファ南部の過密な墓地に埋葬する以外に「選択肢がなかった」と語った。

「戦争終結後、息子をガザ市の殉教者墓地に移すつもりです。彼の墓を私たちの近くに置き、そこを訪ねて彼のために祈ることができるようにしたいと思っています」とダドゥー氏は話した。

ディール・バラフに避難しているジャベールさんは、ジャバリアに戻って親戚の墓を確認することを切望していると語った。

「親戚の墓も荒らされているようなら、私は悲しみで死ぬでしょう」と彼女は話した。

AFP

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