
エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は木曜日、病気のガザの子どもたちを治療するための野戦病院をイスラエルに建設するよう求めた国防相の命令を覆した。
この決定は、民間人の犠牲者が多いという国際的な批判が絶えない中、ガザでの戦争への対応をめぐるネタニヤフ首相の連合軍内の分裂を示す新たな兆候となった。
ヨアヴ・ガラント国防大臣は今週、ガザの病気の子どもたちを治療するための「臨時病院」をイスラエルに建設するよう命じたと発表した。
ガラント国防相は、ロイド・オースティン米国防長官との電話会談で、このプロジェクトについて話し合った、と水曜日に政府声明が発表された。
報道によれば、病院はイスラエルとガザの国境近くに建設され、パレスチナ自治区で治療を受けられないガンや糖尿病などの病気に苦しむ子どもたちを助けるという。
しかし、首相府は木曜日に突然、ネタニヤフ首相が「イスラエル領内にガザ住民のための病院を設立することを承認しない。
イスラエル政府関係者がAFPに語ったところによると、国防省は2週間前、ガザからの患者、特に病気の子どもたちの避難を早めるよう首相官邸に要請した。
「返答がなかったため、首相はイスラエル領内に野戦病院を設置するよう軍に命令を出した」
「首相はこの命令を取り消し、政治的な理由から人道的な解決策を阻止した」と、この関係者はこの問題の微妙さを理由に匿名を条件に語った。
ガラント氏とネタニヤフ氏は長年のライバルである。昨年3月、首相は司法改革に反対する発言をした元将軍の大臣を解任した。数万人のデモ隊が街頭に繰り出し、ネタニヤフ首相は決定を撤回した。
AFP