
ワルシャワ:ポーランド政府は13日、1月下旬に開催されるアウシュビッツ・ビルケナウ解放80周年記念式典に出席するイスラエルの最高代表(ベンヤミン・ネタニヤフ首相を含む)の自由で安全な参加を確保することを誓う決議を採択した。
ネタニヤフ首相は昨年、世界最高の戦争犯罪裁判所である国際刑事裁判所(ICC)が、ガザ地区での戦争に関連して逮捕状を発行し、2023年10月以降、4万5000人以上のパレスチナ人(その大半は女性と子ども)の死に対する人道に対する罪で告発したため、国際指名手配中の容疑者となった。
「ポーランド政府は、2025年1月27日の記念式典にイスラエルの指導者たちが安全に参加することを、ユダヤ人国家に敬意を表する一環として扱う」と、ドナルド・トゥスク首相の事務所が発表した決議には書かれている。
アンドレイ・ドゥダ大統領がトゥスク首相に、ネタニヤフ首相が逮捕されるリスクなしに出席できるよう要請した後、政府はこの声明を発表した。
ICCの逮捕状によって、ネタニヤフ首相が1945年にソ連軍によってアウシュヴィッツ・ビルケナウの死の収容所が解放された1月27日の記念行事に出席するためにポーランドを訪れることができなくなる可能性があるとの報道があった。
ポーランドのようなICC加盟国は、令状がある容疑者が自国に足を踏み入れた場合、拘束することが義務付けられているが、裁判所にはそれを強制する手段がない。イスラエルはICCに加盟しておらず、その管轄権に異議を唱えている。
ICCには120カ国以上が加盟しているが、フランスなど一部の国はすでにネタニヤフ首相を逮捕しないと表明している。
ハンガリーのオルバン首相は、ネタニヤフ首相をハンガリーに招待することで、令状に反抗するとさえ言った。
ネタニヤフ首相がこのイベントに出席したいのかどうかも明らかではない。ポーランド外務省は木曜日、ネタニヤフ首相がこのイベントに出席することを示すいかなる情報も受け取っていないと述べた。
AP