
エルサレム:イスラエル軍は、ガザ南部のハーン・ユーニスでパレスチナ人戦闘員と交戦し、トンネルやその他のインフラを破壊した。イスラエル国防軍(IDF)は、迫撃砲で部隊を攻撃し続ける武装勢力の小部隊の制圧に努めたと、軍が金曜日に発表した。
イスラエル国防軍(IDF)は、月曜日にハーン・ユーニスで始まった軍の作戦以来、約100人のパレスチナ人戦闘員を殺害したと発表した。同軍に迫撃砲を撃ち込んでいた7つの小部隊は空爆により攻撃され、さらに南部のラファでも4人の戦闘員が空爆により死亡したという。
イスラム聖戦の武装組織は、イスラエル南部の都市アシュケロンやガザ近郊のイスラエルの町に向けてロケット弾を発射したと発表した。イスラエルの救急隊によると、死傷者は報告されていない。
10月7日の攻撃後、イスラエルによるガザ侵攻が始まってから9ヶ月以上が経過しているが、戦闘は続いている。沿岸部の廃墟でゲリラ戦に戻った戦闘員を排除することが、いかにイスラエル国防軍にとって困難であるかを浮き彫りにしている。
ハマスとイスラム聖戦の武装組織が運営するテレグラム・チャンネルによると、ハーン・ユーニスの東側で、戦闘員が機関銃、迫撃砲、対戦車兵器を用いてイスラエル軍と激しい戦闘を繰り広げているという。医療関係者によると、この攻撃により、少なくとも6人のパレスチナ人が死亡したという。
アメリカの圧力
ジョー・バイデン米大統領と、民主党の次期大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、一刻も早く停戦協定案に合意するよう求めた。しかし、戦争を終結させ、ガザで拘束されている約115人のイスラエル人と外国人の人質を解放するための協議に、明確な進展は見受けられない。イスラエルとハマスの公式声明は、両者の間に深刻な意見の相違が残っていることを示しているようだ。
通信アプリで連絡を取った地元住民によると、イスラエル軍の戦車はハーン・ユーニスの東にある3つの町、バニ・スアイラ、アル・ザナ、アル・カララに侵攻し、住宅地の数軒の家を破壊したという。
同軍によると、空軍のジェット機は、イスラエル南部のベエルシェバに向けてロケット弾を発射し、トンネルや2箇所の発射基地を含む約45の標的を攻撃した。
南部のハーン・ユーニスやラファ周辺での戦闘が続いている間にも、ガザ地区北部では、イスラエル軍の戦車がガザ市西部の郊外タル・アル・ハワに侵攻した、と住民は語った。
ハマスのテレグラム・チャンネルによると、戦闘員はタル・アル・ハワのイスラエル軍戦車を標的にし、イスラエル兵1人を射殺した。
医療関係者によると、ガザ市西部の空爆でもパレスチナ人2人が死亡したという。
戦闘員と非戦闘員を区別せず統計をとっている現地の保健当局によると、ガザ戦争で死亡したパレスチナ人は39,000人を超えている。
イスラエル当局は、ハマスやイスラム聖戦を含む過激派グループの戦闘員約14,000人が死亡または捕虜になったと推定している。
ロイター