
エルサレム:トルコのエルドアン大統領が、過去にリビアやナゴルノ・カラバフに軍事介入したように、イスラエルへの軍事介入もありうると威嚇したことを受け、イスラエルのカッツ外相は月曜日、NATOに対し、トルコを除名するよう要求した。
「トルコのエルドアン大統領がイスラエルへの軍事介入を示唆し、危険な発言をしていることを受け、イスラエルのカッツ外相は外交官らに対し、全NATO加盟国と緊急に連携し、トルコを非難し、NATOの除名を要求するよう指示した」と同省は発表した。
イスラエルのガザ戦争を激しく非難しているエルドアン大統領は、日曜日の演説で「イスラエルが、パレスチナに馬鹿げたことをしないように、我々は非常に強くなければならない。カラバフや、リビアに軍事介入したが、イスラエルにも同様のことをするかもしれない」と発言した。同大統領は、どのような介入を示唆したのかは明言しなかった。
「エルドアン大統領は、サダム・フセイン氏を踏襲し、イスラエルを威嚇している。その結果何が起こり、どのような結末を迎えたかを思い出すべきです。イスラエルに対するテロ攻撃に対し責任のある、ハマスの本部を抱えるトルコは、ハマス、ヒズボラ、イエメンのフーシ派と並んで、イランの悪の枢軸の一員となっている。」とカッツ外相は声明で述べた。
かつては密接な同盟国であったイスラエルとトルコの関係は、この10年以上悪化の一途をたどっている。
両国間の貿易は幾多の外交的嵐を乗り越え、年間数十億ドルに達したが、トルコは今月、戦争が終結しガザへの援助が滞りなく行われるようになるまで、イスラエルとの貿易をすべて停止すると発表した。
ロイター