• 野党は、不正は選挙全体の結果を変えるほどではないとしている
• 野党は決選投票に向けた選挙運動に集中すべきと支持者は指摘する

アンカラ：トルコの主要野党は5月17日水曜日、タイップ・エルドアン大統領が予想以上に好成績を収めた日曜日の画期的な選挙において、数千規模の投票箱で不正の疑いがあったとして異議を申し立てたと発表した。

しかし、野党関係者は、この異議申し立てが大統領選の結果を変える可能性は低いと述べた。今後の大統領選では、5月28日にエルドアン大統領と挑戦者ケマル・キリクダログル氏の間で決選投票が行われる。

世俗主義を掲げる共和人民党（CHP）のムハレム・エルケク副議長は、各投票箱での不正の結果、少ない場合は1票の誤差、多い場合は数百票の誤差が生じたとしている。

CHPは、大統領選挙では全国で2,269の投票箱について、同じく日曜日に行われた議会選挙では4,825の投票箱について正式に異議を申し立てたが、これらは総数のごく一部であると述べた。

エルケク氏はアンカラで記者団に、「たとえ全体の結果に影響がなくても、私たちはすべての票の行方を追っている」と述べた。

エルドアン氏の与党であるイスラム主義を中心としたAK党とその民族主義的な支持者は、議会の過半数を獲得した。一方、大統領選挙では、エルドアン氏は完全勝利に必要な50％の基準値にわずかに及ばなかった。

CHPの議長であるキリクダログル氏は44.9％を獲得し、エルドアン大統領の20年にわたる支配に対する最大の挑戦を突き付けたとされている。3人目の候補のシナン・オガン氏は5.17％を獲得した。

現在最も有利とされているエルドアン大統領は、生活費の高騰、インフレ率の急上昇、2月の大地震の影響に直面する中、NATO加盟国であるトルコの安定を確保できるのは自分だけだとしている。

CHPを含む野党連合は、決選投票でキリクダログル氏を支持するよう若い有権者に呼びかけている。

「不正行為によって大統領選の結果が変わったり、別の野党候補が国会議員に選ばれたりする可能性があるとする確たる証拠はない」と、野党連合の6政党の1つであるDEVAの副議長、メフメット・エミン・エクメン氏はロイター通信に語った。

「昨日からエルドアン大統領が正式に選挙戦を始めたので、野党連合も決選投票に向けてエネルギーを注ぐべきだと考えている」と同氏は述べた。

ロイター