
ドーハ:アントニー・ブリンケン米国務長官は火曜日、スーダンにおける人道的合意の進展が、同国の壊滅的な戦争を終結させるためのより広範な合意への機運を高めることに期待を表明した。
ブリンケン国務長官は、エジプトとカタールを訪問中で、主にガザ紛争の停戦を実現することに注力しているが、スイスで開催中のスーダンをめぐる米国仲介の協議についても相談したと語った。
「世界で起こっている他のすべてのことを考えると、今世界で最悪の人道的状況はスーダンです」とブリンケン氏はドーハを去る際、記者団に語った。
「スーダンでは、戦闘や暴力、食糧や基本的な人道支援へのアクセス不足に苦しんでいる人々が多い」
米国は月曜日、スイスでの協議は、チャドからの重要な横断を含む、深刻に必要とされている食糧のための3つの人道的ルートを開く方法を最終決定していると述べた。
「私たちは当然、このルートを前進させる必要がある。このルートは、生命に必要不可欠な援助を切実に必要としている人々に届ける上で、非常に重要なのだ」
「もちろん、こうしている間にも、敵対行為の停止に関するより広範な合意を得ようとしている」とブリンケン氏は語った。
スーダンの交渉を主導しているアメリカの代表、トム・ペリエロ氏は、火曜日に海岸沿いの都市エル・アラメインで行われたエジプト指導部との会談にブリンケン氏とともに参加した。
ペリエロ氏は、スーダンの軍隊を交渉に参加させるため、スーダン政府の代表団とも会う予定だという。
昨年4月、スーダン軍と即応支援部隊(RSF)との間で戦争が勃発し、すでに世界最貧国のひとつであったスーダンは壊滅的な打撃を受けた。
国連機関によれば、スーダンの人口の半分以上にあたる2500万人以上が深刻な飢餓に直面しており、チャドと国境を接するダルフールの避難民キャンプでは飢饉が宣言されている。
RSFはスイスに代表団を送ったが、軍は参加を拒否している。
ペリエロ氏は遠隔で軍と協議し、ブリンケン氏はアブドゥルファッターフ・アルフ・ブルハン将軍に2度電話して参加を迫った。
AFP