• アブルゲイト事務局長は、スーダンの食料安全保障の崩壊を防ぐため、アラブ、地域、国際的な取り組みの強化を呼びかけた
• 会議に参加した首脳らは、紛争が地域全体にもたらす脅威を認めた

ゴブラン・モハメド

カイロ：スーダンの近隣6カ国の首脳は13日、アフリカ北東の国で4月中旬に紛争が勃発して以来最も注目される和平会議のためカイロに集まった。

エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が主催したこの会議には、エチオピア、南スーダン、チャド、エリトリア、中央アフリカ共和国、リビアの首脳が出席した。

4月15日に軍と準軍事組織「即応支援部隊（RAF）」の間の緊張が公然の紛争に発展して以来、スーダンは暴力に揺れている。

会議に参加した首脳らは、紛争が地域全体に与える脅威を認め、紛争当事者に即時停戦を約束するよう求めた。

首脳らは軍事行動、およびスーダンの治安と人道状況の急激な悪化に深い懸念を表明した。

エルシーシ氏は、会議の参加者はスーダンの主権と統一の尊重、内政不干渉と包括的対話の必要性を強調したと述べた。

首脳らは、近隣諸国を通じた人道援助の流入を促進すること、スーダンの様々な当事者との直接的なコミュニケーションを通じて危機を解決するための外相作業部会を設置することに合意した。

参加者一同は、スーダンに関する次回のサミットで会議の結果と提言を発表する予定。

「このサミットは、スーダンの歴史における決定的な瞬間に開催されるものである。スーダンは今、地域や世界、特にスーダンの近隣諸国の安全と安定に悪影響を及ぼす深刻な危機を経験している」とエルシーシ氏は述べた。

エルシーシ氏は、戦闘によって何百人もの市民が死亡し、何百万人もの人々が国内あるいは近隣諸国の安全な地域に避難したと語った。

「これに加えて、公共物や私有財産への多大な物的損害、国内の数多くの重要施設の破壊が起きている」と同氏は付け加えた。

エルシーシ氏は、エジプトは「スーダン人の貴重な血が流れるのを止め、偉大なスーダンの人々の利益を守り、輝かしい革命の間に何百万人ものスーダン国民によって表明された、祖国で安全、自由、平和、正義とともに暮らしたいという願望の実現を支援するため、すべての当事者と協力して最大限の努力を払う」と述べた。

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長は、スーダンの国家機関を維持する必要性を強調し、スーダンの内政に対するあらゆる外部からの干渉に反対するアラブ連盟の姿勢を強調した。

アブルゲイト氏は、アラブ連盟は紛争終結のために国連やアフリカ連合と協調・協力することを望んでいると述べた。

同氏は、スーダンの食糧安全保障の崩壊を防ぐため、アラブ、地域、国際的な取り組みを強化するよう呼びかけた。

リビア大統領評議会のムハンマド・アル・メンフィ議長は、5月にサウジアラビアで開催されたアラブ首脳会議の成果を支持し、紛争を終結させる重要な一歩として、スーダンの当事者たちに結束を促した。

エチオピアのアビィ・アハメド首相は、紛争当事者が和平努力に応じなければスーダンの近隣諸国は苦しみ続けるだろうと述べた。

アハメド氏は、紛争の影響はすべての近隣諸国、特に避難民が押し寄せる「アフリカの角」地域に及んでいると述べた。

同氏は即時かつ持続可能な停戦を求めた。

「スーダンは血を流している。エチオピアは同国の支援に最善を尽くしている。2020年に我々は民主主義の新たな始まりを祝ったが、特に何百人もの命の喪失、破壊、多くの避難をもたらした暴力的な政治紛争を目の当たりにしている中で、その喜びは今や色あせている」と同氏は述べた。

しかし、アハメド氏は「ハルツームで事態が悪化したまま放置されないことを願う。そしてこの紛争は何らかの形で封じ込めなければならない」とも語った。

中央アフリカ共和国のフォースタン・アルシャンジュ・トゥアデラ大統領は、不十分な国境管理による武器の拡散を警告した。

トゥアデラ氏は、紛争当事者に対話のテーブルにつくよう呼びかけ、スーダンの安全と安定を達成するため、近隣諸国が仲介役を果たすよう求めた。

ロイターと共同