ロンドン:「水紛争年表」トラッカーによると、2023年、イスラエルによるパレスチナの給水施設に対する攻撃は、水関連の暴力の4分の1を占めた。
その年を通して、入植者たち(多くの場合、イスラエル国防軍に守られ、イスラエル国防軍と連携して活動したりする)は、占領下のヨルダン川西岸地区全域で、水インフラを標的とした攻撃を定期的に行った。
この攻撃には、井戸、ポンプ、灌漑システムの汚染や破壊が含まれ、昨年は90件以上に及んだことが、ニュースや国連の報告書、目撃者の証言を監視することで判明した。
昨年9月には、シャアレイ・ティクヴァの入植者たちが、カルキリャの東にあるパレスチナ人のオリーブ畑や農作物に廃水を使って毒を盛ったと、『ガーディアン』紙が報じた。
11月の攻撃では、入植者たちが家屋を取り壊し、学校の給水タンクやパイプラインも破壊した。
入植者の攻撃だけでなく、イスラエルのガザ侵攻によって、ガザの水インフラはほとんど破壊された。
イスラエルはまた、ガザの100万人にサービスを提供していた重要な廃水処理プラントに供給していたエネルギー施設も攻撃した。
1985年に紛争トラッカーを作成した独立系調査・政策機関、パシフィック・インスティテュートの共同設立者であるピーター・グリック氏は 「2023年には、水をめぐる暴力が世界各地で、特に中東で急増した」という。