
カイロ:スーダンを含む近隣諸国でコレラの発生が報告される中、エジプトは、最近コレラ患者が発生していないにもかかわらず、コレラに対処するための新たな対策を導入した。
コレラの診断と治療に関するガイドラインが保健・人口省から発表された。
同省のガマル・フセイン医師はアラブニュースに対し、「我々は、特にコレラの感染国から到着する旅客、輸送機関、物品に対する健康監視対策を実施した」
「第一段階として、コレラ感染国から直接または間接的に到着するすべての定期便、チャーター便、貨物便の乗客と乗組員をスクリーニングする」
「疑われる症例は指定の病院に紹介され、検疫総局、予防医学部門、関連する保健総局に直ちに通知される」
「疑いのある症例に対処する際には、最高レベルの感染対策を実施する」
フセイン氏は、密封されたタッパー容器に保管され、汚染の疑いがない限り、国内に持ち込まれた食品と飲料は破棄されると述べた。
「疑いのある症例が発見された場合、輸送手段は消毒され、輸送から出る廃棄物は危険物として扱われ、検疫の監視下で安全に処分される」
エジプトはまた、すでにコレラに感染して入国してくる可能性のある患者をケアする用意がある、と彼は述べた。
「コレラに感染した患者は発熱病院に収容され、接触隔離の予防措置がとられ、専用のバスルームのある個室に収容される」
「現在、エジプトの状況は安全であるが、いかなる緊急事態にも対応できるよう、万全の準備をしている」
保健省のスポークスマン、ホッサム・アブデル・ガファル博士は次のように述べた: 「コレラは重度の細菌感染症です。速やかに治療しなければ、数時間以内に急速に脱水症状を引き起こし、体内の塩分が失われます」
「コレラに感染しても、ほとんどの人は症状が出ないか、軽い症状しか出ないので、経口補水液で効果的に治療することができます」
「19世紀、コレラはインドのガンジス・デルタにあったコレラ発生源から世界中に広がり、数百万人の死者を出した6つの世界的大流行を引き起こした」とアラブニュースに語った。
厚生省の発表によると、世界中で毎年130万人から400万人のコレラ患者が報告され、21,000人から43,000人が死亡している。
コレラは潜伏期間が2〜5日と短いため、感染が急速に拡大する。
同省によると、今年最初の7ヶ月間で、307,233人の患者と2,326人の死者が世界保健機関に報告された。