
ガザ:ガザの女子学生ラマ・アブ・セイフさんは、勉強するために教室に戻ることを切望している。
彼女の本は、粘土のオーブンに火をくべるために燃やされてしまった。彼女のランドセルは、イスラエル軍の砲撃からすぐに逃げられるように衣類でいっぱいだ。
イスラエルとパレスチナの過激派組織ハマスとの戦争が激化する中、12歳の彼女は昨年6年生の授業を逃し、7年生にもなれない。
「もちろん、私と同い年や私より年下の子どもたちは、みんな北部(ガザ)に戻って学生時代を思い出し、学校で勉強したり遊んだりしたいと思っています」
イスラエルの砲撃によって廃墟と化したガザ地区では、ラマさんや他の多くの子どもたちがすぐに学校に戻れる見込みはない。
10月7日に戦争が始まって以来、学校は爆撃を受けたり、避難民のためのシェルターと化したりしており、ガザの推定学齢児童数62万5000人は授業に出席できないままだ。
ラマさんは学校の校庭でスポーツやゲームをする代わりに、長い列を作って水を汲む順番を待っている。
そして、終わりが見えない。
ガザに住む230万人のほとんどが避難し、飢餓と健康危機を引き起こしている。
ラマさんと彼女の同級生たちは、世界で最も人口密度の高い地域のひとつである、貧しくともかつては活気にあふれていたガザでの、より良い日々を思い出すことしかできない。
ガザと占領下のヨルダン川西岸地区は国際的に高い識字率を誇り、リソース不足の教育制度ではあったが、教育はパレスチナ人の希望と誇りの希少な源泉だった。
「昔は、バッグを開けると本が入っていたから、その本を持って勉強していきました」
「でも今は、バッグを開けると中に服が入っていて、どこへ行くにも、どこへ行くにもそれと一緒です」
ロイター