ガザ:ガザ北部の20万人の子どもたちにポリオの予防接種をするキャンペーンが火曜日に始まったが、保健・援助当局は、この作戦はアクセス制限、避難命令、燃料不足によって複雑になっていると述べた。
北ガザでのキャンペーンは、ハマスに対するイスラエルの11ヶ月に及ぶ軍事攻撃によって最も大きな打撃を受けた地域であり、今月初めに中央と南ガザで行われた446,000人以上のパレスチナ人の子どもたちへのワクチン接種に続くものである。
ガザ保健省のプライマリ・ケア部門のムーサ・アベド医師は、燃料不足などの切実な問題にもかかわらず、医療スタッフは北部でワクチン接種を開始したと述べた。
国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)のサム・ローズ副所長によれば、ワクチン接種センターは、軍事的に非常に活発な地域にあり、到達するのが困難で、何か問題が起きれば孤立してしまうという。
「多少の緊張はありますが、何とかやっていくしかないでしょう」と彼はロイターにメールした。
WHOのタリク・ジャサレヴィッチ氏によると、月曜日、イスラエルは、ガザのアル・シファ病院に向かおうとしていた世界保健機関(WHO)のチームと、予防接種キャンペーンのための車両や燃料を含む車列を止め、ミッションは中止せざるを得なかったという。
月曜の国連の最新情報によると、イスラエルはまた、2週間以上ぶりとなる避難命令をガザ北部に発令した。
英国を拠点とする慈善団体Medical Aid for Palestiniansのマフムード・シャラビ氏は、スポークスマンを通じて、「南部にサービスが集中しているため、燃料の確保、予防接種へのアクセス、その他すべてのロジスティクスが非常に困難になっている」と述べた。
パレスチナ人の父親であるホッサム・メダット・サレハさんは、交通手段がないため、3人の子供を連れて歩いて予防接種クリニックに行かなければならなかったと語った。
「この道の危険は大きい。ご覧のように、ミサイルや大砲(砲撃)が続いているのに加え、破壊、道路、インフラが破壊されている」と彼はロイターに語った。
先月、WHOが2型ポリオウイルスが赤ちゃんの体を麻痺させたことを確認したのを受け、ガザの10歳未満の子ども約64万人にワクチンを接種するキャンペーンが9月1日に始まった。
ガザ北部でのキャンペーンは、1回目のワクチン接種を終え、1ヵ月後に2回目のワクチン接種を開始する予定である。
イスラエルは昨年10月7日、ハマスによるイスラエル南部への衝撃的な侵攻を受け、ガザでの軍事作戦を開始した。
その結果、ガザの保健省によれば、40,900人以上のパレスチナ人が死亡し、ガザの大部分が瓦礫と化した。
ロイター