ワシントン】ジョー・バイデン米大統領は20日、入植地拡大に反対する米国人抗議者が射殺された事件のようなことが二度と起こらないよう、イスラエルはもっと努力すべきだと述べ、彼女の死を「全く容認できない」と非難した。
バイデンは声明の中で、イスラエルは彼女の死の責任を取っているが、アメリカ政府は銃撃の状況について調査が続く中、引き続きアクセスすることを期待していると述べた。イスラエルは、彼女の死は偶発的なものだとしている。
トルコとパレスチナの当局者は金曜日に、入植地拡大に反対する抗議行動に参加していた26歳のアイセヌル・エジ・エイギさんをイスラエル軍が射殺したと発表した。
パレスチナの通信社WAFAによると、この事件は、ユダヤ人入植者によるパレスチナ人襲撃が繰り返されているナブルス近郊の村ベイタで、活動家たちによる定期的な抗議行進の最中に起こったという。
イスラエル軍は、外国籍の女性が「この地域で発砲され死亡した」との報告を調べていると述べた。事件の詳細と彼女が撃たれた状況は現在調査中である。
ヨルダン川西岸地区でイスラエル人入植者によるパレスチナ人への暴力的な攻撃が増加し、入植者運動に関与している一部のイスラエル人に制裁を課しているアメリカを含むイスラエルの同盟国である西側諸国の怒りをかきたてた。
1967年の中東戦争以来、イスラエルはヨルダン川西岸地区を占領してきた。
イスラエルはそこに入植地を建設し、ほとんどの国が違法とみなしている。イスラエルは、この土地との歴史的、聖書的な結びつきを理由に、この主張に異議を唱えている。
ロイター