ラバト:アフリカ疾病対策センター(Africa CDC)は金曜日、WHOが先月国際緊急事態を宣言して以来、北アフリカで初めて、モロッコの観光都市マラケシュで mpox の症例が確認されたと発表した。
「アフリカ CDC は、モロッコ保健省が報告した2024年の北アフリカにおける初の mpox 症例を確認した」と、9月12日、疾病対策予防センターのウェブサイトに掲載された声明で発表された。
アフリカCDCによると、モロッコを含め、アフリカ連合加盟国の15カ国で感染が報告されており、現在ではアフリカ全土に広がっている。
以前はモンキーポックスとして知られていたMpoxは、感染した動物から人に感染するウイルスが原因で、また、密接な物理的接触により人から人へ感染することもある。
時に死に至ることもあるMpoxは、発熱、筋肉痛、大きな膿疱のような皮膚病変を引き起こす。
アフリカCDCは、「マラケシュの32歳の患者は『陽性反応』を示し、治療を受けている」と発表した。
「モロッコ当局は緊急対応体制を発動し、迅速対応チームを派遣し、疫学調査と接触者追跡を開始した」と声明は付け加えた。
モロッコ保健省は、患者はマラケシュの専門医療センターで治療を受けており、「健康状態は安定しており、心配するような状況ではない」と発表した。
これまでに、患者と接触した人々の中で症状が現れた者はいないと、同省は付け加えた。
世界保健機関(WHO)は、コンゴ民主共和国で新型のクレード1b株の感染例が急増し、近隣諸国にも広がっていることを懸念し、8月14日に国際的な緊急事態を宣言した。
アフリカCDCの統計によると、感染例のほとんどは中央アフリカで発生している。
同機関によると、今年に入ってから、感染が確認された15カ国で26,544件の症例が報告され、そのうち5,732件が確認された。また、724人の死亡者も報告されているという。
AFP