カイロ:アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長は火曜日、ニューヨーク市で開催された「未来サミット」で、現在の国連安全保障理事会の構造はもはや現代世界の現実を反映していないと述べた。
イベント2日目の演説で、同氏は、現状の安全保障理事会は現代の紛争に対処する上でその権限を効果的に果たしていないと述べた。
「現在の安全保障理事会は、もはや今日の国際社会の実情を反映していないことは、広く認識されている。 それは、多国間主義の目標を効果的に達成することや、地球を荒廃させる紛争に対処することにおいて、十分な成果を上げていない」とアブルゲイト氏は述べた。
「その顕著な例が、数か月にわたってイスラエルがガザ地区に対して行った攻撃である。この攻撃では、容赦ない殺戮、破壊、飢餓、避難が特徴的であったが、安全保障理事会は決定的な行動を取ることができなかった。最終的に決議が採択されたとしても、残念ながら、安保理は今日に至るまでその決議を履行できていない」
さらに、「現在の安保理の構造と実績は、私たちが共有する理想とは一致していない。私たちは、この機関への信頼を回復し、現代世界の現実を反映する、真の透明性のある改革を期待している」と付け加えた。
アブルゲイト氏は、アラブ地域およびその他の地域における現在の危機の根本原因に対処するため、国連との協力関係を強化する必要性を強く訴えた。
同氏は、「安全保障理事会や国際金融機関の改革においては、アラブ世界が世界的な意思決定プロセスにおいて一貫した影響力のある発言力を確保することが不可欠であることを強調しておかなければならない」と述べた。
同氏は、多国間主義を維持し、国際舞台における集団行動を強化する必要性という、重要な局面を迎えているこれらの世界的な問題に焦点を当てた。
同氏が特に強調した喫緊の懸念事項は、気温上昇と気候変動、開発途上国と富裕国との格差の拡大(特に気候変動対策資金に関連して)、気候変動への適応の負担の公平な分担などである。
アブルゲイト氏はまた、深刻な貧困と増大する債務という根深い危機、そして新興技術、特に人工知能がもたらす深刻な課題についても指摘したと、ガマル・ロシュディ報道官は述べた。