リヤド:業界筋によると、エジプトは国内のパンの小麦粉の5分の1をトウモロコシやソルガムなどの安価な材料に置き換えることで、輸入コストを数百万ドル節約する計画である。
しかし、この計画が供給省から提示された際には、パン職人や製粉業者から怒りの声が上がった。また、消費者は、パンの味が変わってしまうのではないかと不安を抱いている。「食感や香りが異なるパンができてしまう可能性があり、この変更は不評を買うかもしれません」と、カイロの貿易業者、ヘシャム・ソリマン氏は言う。
パン職人たちは、粗い小麦粉は焼き上げるのに時間がかかり、人件費も増えるため、この計画に反対している。製粉業者も反対している。製粉業者は小麦の加工量に応じて報酬を受け取っているが、加工量が減るからだ。
エジプトは以前にも輸入量を減らすために小麦の代替品を試したことがある。20年前には、業界団体のキャンペーンにより政府がそれを断念するまで、数年にわたってトウモロコシが使用されていた。
また、別の経費削減策として、政府は今年、数十年ぶりに補助金付きパンの価格を引き上げた。
エジプトでは、7,000万人以上の国民に補助金付きのパンを供給するために、年間約825万トンの小麦が必要である。同国は世界最大の小麦輸入国の一つであり、そのほとんどをロシアから輸入しており、その費用は年間20億ドルを超える。